12月17日




 午前8時15分。高崎に向かう列車の中でパソコンを開いた。今日も、終日、前橋市の後援会回り(昨日とは別の地区)をやる。来年7月の参議院選挙の準備作業や選挙戦略を複雑にしている要素は2つ。4月に自らの選挙にとっても重要な「地方統一選挙」(県議会議員選挙)があることと、参院選挙と群馬県知事選挙が「ダブル選挙」になる可能性が高いということだ。

 

 昨日の午後、久しぶりに訪ねた高崎の辣腕経営者と1時間近く話をした。「政治もビジネスも、透明性が大事だ。何かあったら、すべて情報公開して説明しないと、ね!」 確信犯的にウソをつく政治家なんて、もちろん国民の支持を得られるはずがない。平気でひとつウソをつく人間は、何十もの虚偽を背後に隠しているに決まっている。

 

 先日、ある中堅衆院議員が言った。「一太さん、青木さんは参議院選挙で負ければ、安倍内閣が追いつめられるっていうけど、自分はそうは思わない。別に参院選挙で負けたって、総理が退陣する必要はないし、また『負ける可能性が高い』解散総選挙なんてやる道理もない。しかも衆議院は与党で(参院の決定をひっくり返せる)3分の2以上を持っているんだから、ね。状況が変わるまで(選挙準備が出来るまで)衆議院選挙をやらなければ、いいじゃないか!」と。

 

 参議院選挙で負けたからといって(負け方にもよるが)「首相が責任を取る必要はない」という点については同感だ。が、この議員の「参院で負けても政権は大丈夫」という分析は明らかに間違っている。万一、参院で与党が過半素を割り込めば、ほぼ間違いなく「衆院解散」に追い込まれるからだ。野党がコントロールする参院で(予算以外の)主要な法案がすべて否決されたら、その度に国会は停滞する。参院が否決した法案を再可決出来る「3分の2条項」なんて、頻繁に使えるわけがない。国会が混乱すれば、「潜在的な政権交代願望を抱いている」国民世論にも、「常にドラマチックに飢えているメディア」にも、「選挙で信を問うべきだ」という大合唱が起こるだろう。

 

 え?安倍内閣が「総辞職」すればいいじゃないかって??安倍総理が「座して終わりを待つ」ようなことをするわけがない。だいたい、(もともと安倍首相が最後の希望なのだから)総理が変わったところで、解散が少し遅くなるだけの話だ。うん?衆議院が解散になっても、300議席以上を有する与党が衆議院で過半数を失うことはないって??あのねえ、衆議院でいくら過半数を維持しても、参院の構図は変わらないんですよ。最初の衆院選挙で踏みとどまったとしても、政権は「レイムダック化」する。第2波、第3波のプレッシャー(更なる政変・解散?の圧力)が襲いかかってくるに決まっている。

 

 追いつめられた解散で衆議院選挙に負けた(しかし過半数は維持した)後に続くのは、首相の退陣ではなく、(恐らく)「政界再編の動き」だと思う。だから、来年の参院選挙は負けられないのだ。青木会長の「来年の参院選挙は自民党にとっての正念場。これに負けたら自民党政権は終わる」という見方は間違っていない。それにしても、珍しい。青木会長と山本一太の意見が全く一致するなんて!!(笑)

 

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