11月26日




 午後3時30分。高崎駅近くのカフェで時間調整。熱いアッサムティーをすすりながら、パソコンの「新規レポート」画面を呼び出した。次の会合では30分ほど、国政報告をやってくれと言われている。ここで「直滑降」ブログを書き、電話で明日の「復党問題対策会議」の打ち合わせをやり、幾つかのメールを送る。ふむ。「ミスター・マック」(パソコン)に会って以来、無駄な時間というものがなくなった。いつでもどこでも、意味のある仕事が出来る。(*ってまあ、良し悪しでしょうかねえ。)

 

 午前7時台の新幹線で高崎へ。午前11時からの「自民党群馬県連セミナー」の会場である前橋ドームに到着したのは、午前9時15分。さっそく、ドームの近くにある施設の部屋に設けられた「中継セット」に移動。カメラの前に座った。午前10時に「サンデープロジェクト」がスタート。最初の「復党問題を考えるコーナー」に、舛添要一参院議員、平沢勝栄衆院議員とともに出演した。「中継」で参加した割には、発言は「少なくなかった」ように感じた。「復党を望んでいる郵政反対組にも、優秀な政治家、立派な政治家はいる。個人的には思い入れのある議員もいる。が、『身内への情』を『政治家の約束』や『政党の信義・公約』より優先させるべきではない。そんなことをしたら、自民党が今後どんな公約をしても(選挙で審判を仰いだとしても)、『情』という理由でいつでも約束をひっくり返すということになってしまう。それでは、国民は2度と自民党を信用しない!!」とコメントした。

 

 午前11時に「県連セミナー」が始まった。ええと、正面に並べられた椅子が2000くらいだから、後部と2階の両サイドにいた参加者をあわせて、全体の出席者は約3000人(手伝いのスタッフも入れると約3500人?)といったところだと思う。まずは、群馬県選出国会議員の挨拶。続けて来賓の麻生外務大臣、菅総務大臣のスピーチがあった。その後に参議院選挙候補者(3名)の「決意アピール」という式次第が設けられていた。

 

 与えられた時間は3分。ほとんど絶叫調で次のような演説をした。「来年の参院選挙はただひとつの議席を争う厳しい戦いになります。この選挙に『自民党唯一の公認候補』として再び出馬することになりました。もし、野党が擁立する候補者が自分よりはるかに素晴らしい、魅力のある候補者だったら、皆さんの独立自尊の一票がそちらに流れることは止められません。が、しかし、私のこれまでの政治活動、そして今後の7ヶ月間の姿勢をしっかり見ていただいた上で、『山本一太は未熟で、そそっかしい問題児でだけど、自らの信念を貫き通す気概がある政治家だ』と思っていただけたら、そして『参院議員の3期目といえば、いよいよ政権の中枢に入る時期だ。野党の(ポッと出の)新人議員の6年間より、山本一太の6年間のほうが価値がある。群馬や日本のためにもっと役に立つと思っていただいたら、もう一度私にチャンスを与えてもいいと考えていただいたなら、その時は、ここに集まった3000人の皆さん、すべての方々に1人残らず『山本一太』と書いていだだきたいのです!!」(拍手あり)




 引き続き、参院比例区で党の公認を受けた上野公成氏(元内閣官房副長官)と尾身朝子氏(東海大学教授)から、同様の短い「決意表明」があった。あれ?尾身朝子さんはセミナーの式次第によると「立候補予定者」となっている。こんなに党の公認が遅れるなんて、何か「特別な事情」でもあるのだろうか?? 朝子氏は、2年前の比例区選挙で17位(15位までが当選)だった。この2年間の活動を考えれば、「現時点で最も当選確率の高い」候補者の1人と言っていい。まあ、遠からず(間違いなく)「公認」されるだろう。安倍内閣にとっての至上命題は、「勝てる見込みのある候補者」を擁立することなのだから。

 

 あ、もうすぐ午後4時。これから何本か「悪巧み」の電話をかけ、幾つかのメールを送らないと。続きは次回のレポートで。

 

追伸:先ほど、親しい衆院議員から携帯に電話が入ってきた。以前から、「復党の件は、あまりこだわることないんじゃないかな。無所属でも選挙を勝ってきた郵政反対組の力を借りないといけない『参院1人区』だってあるからね」などと言っていたのに、今日はちょっとトーンが変わっていた。「復党希望グループに親しい議員がいるので、表ではなかなか言いにくいけど、復党を認めるのは見送ったほうがいい。これから各地で行われる知事選挙にもモロに影響がある。」




 2人の新人議員からも続けて連絡が入ってきた。「山本先生。今日も復党の件で地元の支持者に怒られてます。党改革本部での平場の議論は、いつ行われるんでしょうか?」「中川幹事長を応援するアピールを出そうかって話し合ってるのですが、どう進めたらいいですかねえ?」




 「復党反対」の声は、国民の間で明らかに強まりつつある。恐らくかなり多くの政治家が、週末の選挙区回りで「反対の世論」を拾っているはずだ。が、「早期復党」への流れは変わっていない。この「安倍内閣を窮地に陥れる(?)」秒読みを止める方法がないだろうか。最後までジタバタするしかない、な。

 

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