11月22日:パート3




 リンゴと紅茶で栄養を補給した。「怒れる男たち:その2」を書く。昨日の午後5時20分、中川幹事長と復党慎重グループとの会談で、短く3つのことをお願いした。(1)中川幹事長が自民党の改革イメージを守るために奮闘していただいていることに感謝している。引き続き、頑張っていただきたい。(2)郵政反対組をいきなり復党させるやり方は、国民の理解を得にくい。最初は統一会派を組んでもらい、自民党に協力してもらう中で、国民の理解を得ながら進めるべきだ。(3)復党問題については党内に賛否両論がある。党規委員会の場だけでなく、ぜひともオープンな場所で議論するチャンスを設けてもらいたい。「党改革本部」でやってもらうのもひとつの考え方ではないか。

 

 これに対して、幹事長の答えは次のようなものだった。「最初の2つについては、きちんと検討したい。いろいろと苦慮している。最後のオープンな議論については、マスコミに公開して議論するようなやり方は適切かどうか。この問題で党内が対立しているような印象を与えるのは良くない。何らかの形で国会議員や党員の意見を聞く場所は設けたいと思っている。」 最後の点については、最後にもう一度、幹事長に喰い下がった。「幹事長、ぜひともオープンな議論をやらせてください!」 中川幹事長の返事は慎重だった。が、超多忙なスケジュールを無理矢理調整して時間を作ってくれた幹事長に、それ以上の「突っ込み」は出来なかった。

 

 午前中、党改革本部の事務局長を務める西村康稔衆院議員から携帯に電話が入ってきた。「あ、一太さん。西村です。細かい説明は省きますが、復党問題、党改革本部でやりますから。それだけ伝えようと思って!」「え?ホントに? そうしてもらえるとありがたい。西村さん、この問題は取り扱いを間違えると大変だ。来年の選挙にもモロに響いてくる。絶対に全国会議員が参加出来る議論の場を設けたほうがいいですよ!開かれた政党なんだから、ね。」「そうですね。私も一太さんと同意見ですよ。」

 

 本日昼の記者会見で、中川幹事長が、「復党問題については、いろいろな人の意見を聞く。国民の代表である国会議員の意見を聴取する機会も作りたい。たとえば『党改革本部』でやることも考えられるのではないか」という趣旨の発言をした。ああ、ちゃんと我々の気持ちを受け止めてくれた。記者会見の発言を聞く限り、復党希望グループと幹事長との「秘密会談」(?)みたいなことは2度とセットされないはずだ。(*この手の手法だけは使わないで欲しい。)

 

 中川幹事長への申し入れに参加したのは、地元選挙区に「刺客騒動のない」10名の1回生議員だった。新人議員の立場はけっして強くない。復党問題の署名に加わったり、声をあげて復党に異論を唱えたルーキーたちのもとには、様々な形の圧力や恫喝が舞い込んでいることだろう。それでも「安易な復党容認は筋が通らない」「説明のつかないことをしたら、自民党が改革政党の旗印を失ってしまう」と勇気を持って主張し、行動出来る1年生が(少なくとも)10人いる。復党問題がどんな決着をみるにせよ、この10人の信念ある行動は、国民(有権者)の方々の記憶にとどめておいていただきたいと思う。改めて、「怒れる13人の男たち」の名前を記しておく。

 

山内康一、林潤、坂井学、篠田陽介、平将明、富岡勉、藤田幹雄、牧原秀樹、土井真樹、田中良生(ここまで1回生)、柴山昌彦、山際大志郎、山本一太

 

追伸:

1.新人議員以外で「幹事長室に突進した」のは自分を含む3人。柴山昌彦衆院議員は言わずと知れた「信念の政治家」だ。もう1人の山際大志郎衆院議員(神奈川選出)の演説は、山本一太よりも「過激」といっていい。山際氏は「復党反対(?)の署名」にも名を連ねたが、党の新聞局長というポストに就いていることもあって、マスコミへの名前の公表を控えたようだ。(もう、ここに書いちゃったから意味がないけど。(笑))そういえば、同じく署名に加わった片山さつき衆院議員の場合も、党の広報局長という立場を考え、新聞に名前が乗ることを避けたのだろう。いずれにせよ、党幹部と相談してのことだと思う。




2.ちょうど午後4時45分。そろそろ(歩いて)総理官邸に向かう。午後5時から井上総理秘書官とアポを取った。午後10時からは世耕首相補佐官を囲む「YSグループ」の会合もセットした。




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