10月27日:パート3




 午後9時15分。高崎から東京に向かう新幹線の中でパソコンを引っ張り出した。午後7時から渋川市商工会議所青年部との座談会に出席。参加したのは若手ばかり20名。30分ほど政治や外交について講演した。引き続き行われた懇親会でも、地方分権や合併後の渋川市の現状等について楽しく応酬した。うっぷ。またまた食べ過ぎた。

 

 昨年の郵政民営化選挙で当選した新人議員有志が、「復党問題に対する配慮と筋の通った対応」を求める署名集めを始めた。夕方、昨晩の「YSグループ」初会合で一緒だった山内康一衆院議員から連絡があった。用件は「山本一太の署名が欲しい」ということと、「署名を要請している場面をマスコミに取材してもらっても構わないか」ということだった。「安倍総理に迷惑がかかるようなことになっては困る。この問題であまり突出出来ないなあ」と思って一瞬、躊躇した。が、30秒ほど考えた後で、2つの要請とも受け入れることにした。

 

 「郵政反対組の復党」がほぼ規定路線になりつつあるこの段階で、新人議員が声をあげるのは勇気がいる。「ここで波風を立てたら、余計に不利な状況に追い込まれるのでは」という心配もあるだろう。復党待望組からは、「あいつだけは許さない!」と批判されるにきまっている。(誰だって恨みを買うようなことはしたくない。)そんな中で「やむにやまれず声をあげた」ルーキーたちの窮状を、黙って見ているわけにはいかない。ましてや、「有志」の中には、片山さつき氏も、佐藤ゆかり氏も、関芳弘氏も、山内康一氏もいる。それより何より、彼らの主張は間違っていない。

 

 午後4時15分。議員会館の「議員談話室」で某経済誌の取材を受けている最中に、山内氏が(テレビカメラを連れて)同じ階の山本事務所にやってきた。カメラの前で山内氏と言葉を交わし、その場で要請文(?)に署名した。短いインタビューにも答えた。「郵政民営化に反対した方々も、それぞれの信念でやったこと。政治は変化する生き物だし、復党は絶対にあり得ないなんて言うつもりはありません。ただし、早急に(しかも無条件で)反対組の復党を認めるなどというやり方は有権者に説明がつかない。(仮に復党があるにしても)国民の理解が得られるようなプロセスで進めて欲しいと思っています。だから署名しました。」 

 

 午後5時。片山さつき氏と電話で話した。「ありがとうございます!1年生以外にはなかなか賛同してくれる人が見つからない状況ですが、山本一太さんが署名してくれたといえば、きっと他にも協力してくれる議員が出てくると思います」と話していた。

 

 ああ、我ながら、なんと要領の悪い「損な性格」なんだろう。(笑)が、「あなたたちの言うことはよく分かる」なんて励ましておいて、自分だけ「安全地帯」に逃げ込むような卑怯なことは出来ない。「山本一太の言動が、1%でも安倍政権にマイナスになる事態は避けねばならない!」 そう思って、これまで「復党問題」で突き抜けることは控えよう」「ハレーションを引き起こすような言動はやめよう」と自分自身に言い聞かせてきた。気持ちが弾けないように抑えてきた。でも、気がつくと、少しずつ「巻き込まれて」いる。「郵政反対組」の人々には何の恨みもないのに。青木会長や片山幹事長に逆らいたくてやっているわけでもないのに、なあ。




 正論を唱えると「問題児」になる。これも「永田町の法則」かもしれない。

 

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