10月6日




 午前8時30分。文化放送「吉田たかよしプラス」の出演を終え、自民党本部近くのカフェでべ-グルと紅茶の朝食をとっている。たった今、近くに座っていたどこかの若いサラリーマンが、小さな紙切れのメモを追いて立ち去っていった。赤いボールペンの字で、次のようなことが記してあった。

 

 「働きながらでも法曹を目指せる道をもっと広げてください。社会人やりながらロースクールに通うのは不可能に近いです。金持ちだけが法曹になれる制度はおかしいですよ。旧司法受験生より」




 なるほど、メモを書いた本人は店から出ていく「後ろ姿」しか見えなかったが、こんな形の「サプライズ陳情」もあるんだな。(笑)分かりました。ちょっと研究してみます。さて、約束どおり、「永田町:英語達人ランキング:その2」を掲載しよう。

 

第1位:浅尾慶一郎(民主党参議院議員)

第2位:川口順子(自民党参院議員)

第3位:塩崎恭久(自民党衆院議員、官房長官)

第4位:河野太郎(自民党衆院議員)

第5位:佐藤ゆかり(自民党衆院議員)




 以前にもこのレポートに書いた憶えがある。山本一太の英語力は「外国人と議論するための最低限の水準」だと。一応、英国BBCやCNNの生放送にも出演したことがあるし、BBCラジオのワールドニュースレポートには(ライブ、収録を含めて)かなり頻繁に登場している。だから、こう言わせていただいてもいいと思う。

 

 1980年代の初め、米国ジョージタウン大学で修士号を取得した。米国の大学にも「マスターをお金で買える」プログラム(現実には「市民講座」に毛が生えたようなもの)を持っているところがないわけではない。が、ほとんどの大学院は学生にかなり厳しい自己犠牲を要求する。とりわけ、英語にハンデがあって、頭の回転も早くない自分の場合、毎晩夜中まで大学構内の図書館で悪戦苦闘した。論文を書くのも、筆記試験を受けるのも、毎回、「ちっちゃな試練」だった。にもかかわらず、こんなに英語が下手なのはなぜだろうか?(笑) やっぱり、キャンパスに日本人が多すぎたんだな。(*他人のせいにしてはいけない。)ふむ。一時、アメリカ人のガールフレンドとつき合っていた時は、「飛躍的に」進歩した気がするんだけど!(笑・笑)

 

 もう一度言うが、「国際会議やセミナーで発言出来る最低限のレベル」であると自覚しているだけに、山本一太より「英語の出来ない政治家」(ましてや外務官僚)は、「英語が使える」などと言ってはいけない。米国の大学でマスターをとってもこの程度なのだから、(その前によっぽど勉強していたならともかく)「短期間、語学留学していた」などというのは「問題外」だ。

 

 いわゆる「英語力」が自分と同等のレベルとか、自分より多少上手いという国会議員は結構いる。が、彼らは「達人」ではない。ここにあげた5人の国会議員は、山本一太より「遥かに英語が上手い」面々なのだ。

 

 もちろん、このランキングは(いつものとおり)自分の勝手な「感覚」で決めた。実際、この5人に順位をつけること自体が難しい。が、そこは「直感的」に並べさせてもらった。これはあくまで自分が「一度でも英語を話しているのを聞いたことがある政治家たち」の中から勝手に選んだのであって、政界には「まだ見ぬ強豪」もいるかもしれない。加えて、「英語を巧みに使う」ということと、「英語のプレゼンテーションに内容がある」ということは違う。

 

 たとえば、帰国子女で(?)英国の財務省でも働いていたという木原誠二衆院議員は(英語を聞いたことはないが)100%「達人」だろう。猪口邦子前大臣の英語も本物に違いないと思うが、ちゃんと聞いたことがないので分からない。敬愛する国際派の武見敬三参院議員は、国連のハイレベルパネル(?)のメンバーになって以来、めきめきと英語力を伸ばしているらしい。国際政治学者の舛添要一参院議員は、自分よりずっとボキャブラリーが豊富だし、プレゼンにも説得力がある。この2人の英語力が自分を上回っていることは間違いない。そうそう、公明党では、上田勇衆院議員と遠山清彦参院議員がいる。この2人は、国際会議で発言したり、英語で外交交渉が出来るレベルだ。

 

 逆に「英語が堪能だ」みたいに思われていても、実は「あまり大したことのない」政治家も大勢いる。が、これについては書かない。(笑)ランキングは常に「ポジティブリスト」だから!もし、このランキングを見て、「なぜ、自分が入っていないのか」とか、「オレ(私)は山本一太より『遥かに』英語が上手い」と思う方は、どしどしクレームをお寄せください!!(笑・笑)

 

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