9月29日:パート2




 午前11時。議員会館事務所で再びパソコンを開いた。マスコミは連日、5人の首相補佐官について報じている。ね、私の言ったとおりでしょう? 今回の組閣人事のサプライズは、「5人の首相補佐官(すべて政治家)」なのだ。安倍内閣のポイントは「首相官邸」主導と言っていい。世耕氏や下村氏がさっそく大活躍している(大臣より目立っている)が、これは安倍政権にとってむしろ「プラス」だろう。お年寄りの大臣が役所と「もめごと」を起こしているという構図ではない。若いのが「既存のシステム」をぶっ壊すために「暴れている」という印象を国民に与えているからだ。

 

 そういえば、世耕氏が、周辺に(半分冗談で?)「YS懇談の中身をブログに書かれると困るなあ」と漏らしたらしい。が、自分はそこまでバカではない。(*今までだって、ほとんど懇談の核心に触れたことはない。)毎日の「YS懇」は2人の「公約」だ。約束を破ったら、承知しない!!(笑)

 

 先ほど、親しい記者と電話で話をした。「あ、一太さんのブログ(「安倍総理がくれた勲章」)、読みました。いや、結構、感動しました」と言っていた。読者からのメールでも、「安倍さんて、心配りの細かい人ですね」とか、「安倍首相、いいとこあるねえ」という反応がほとんど。やっぱり「書いてよかった」と思う。

 

 飯島秘書官にも電話を入れた。短く言葉を交わした。「飯島さん、本当にご苦労様でした。近いうちにどこかで慰労したいので、時間とってください!」「いや、ありがとうございます。もう、毎日、議員会館事務所に座ってますから、ね。」飯島氏はこんなことも言っていた。「山本先生、本当に役職に就きませんでしたね。主要ポストにいくと思ってたんだけど、なあ。」

 

 世の中には常に「trade off」というものがある。ひとつの道を選んだら、何かを得て、別の何かを失う。「何の見返りも求めずに」安倍総理候補を応援するという自らの「ポジショニング」(永田町の常識を覆す行為)に迷いはなかったし、後悔もしていない。が、それでも、安倍首相を近くで支えられないという「ちょっとした寂しさ」や、安倍総理のために何の汗もかいていない(むしろ陰では足を引っ張っていた)連中が、表舞台でカッコいいことを連発する姿を目撃するという「ちっぽけな不愉快」とは共生していかねばならない。それが「無役になる」ということの意味だ。

 

 「役職に就かない」ことで、逆にポジティブな側面(得るもの)もある。そのひとつが、この「直滑降ブログ」を書き続けられるということだ。「直滑降」を通じての読者とのコミュニケーションや、「山本ブログ」の回りで起こる小さな現象を目の当たりにしながら、直感的にこう感じている。「近いうちに、日本でもブロガーが政治を動かす時代が来る」と。実際にそうなれるかどうかはともかく、山本一太の「政界のカリスマブロガーを目指す」という目標は間違っていないという確信がある。今は皆、笑っているが、「直滑降レポート」は必ず「ちびブレイク」する!!きっと。

 

 よく、「これからも素浪人を貫くつもりなんですか?」とか、「安倍政権のうちは一切、ポストを受けない方針ですか?」と聞かれることがある。答えはイエス・オア・ノーだ。ポストはあくまで結果であって、目標ではない。これからも当然、「ポスト」より「信念」を優先させる。安倍総理実現のために捨て身で行動したのは、それが日本の国益だと思ったからだ。それはあらゆる「雑念の贅肉」を落として辿り着いた、政治家としての「戦略」でもあった。

 

 だからといって、「生涯、無役を貫く」などという哲学は持っていない。万万が一、自分が納得出来る形でチャンスがめぐってきたら、そして信念に従って仕事が出来る場面なら、その時は(喜んで)「責任」を引き受けようと思っている。まあ、チャンス自体が(恐らく)回って来ないと思いますが。(笑)あ、もうこんな時間(午後12時過ぎ)か。ランチをすませておかないと。午後1時30分から参院本会議がある。




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