9月26日:パート5




 午後6時20分。上海に向かう飛行機の機中からの「直滑降」レポート。先ほどから、ずっと「気流の悪い状態」が続いている。ガタガタ揺れて、書きにくいのなんの。食事の準備も中断したままだ。新閣僚の記者会見はすべて終っただろうか。 午後10時くらい(?)から、首相補佐官の記者会見もセットされていると聞いた。総理官邸は夜遅くまでバタバタしているに違いない。

 

 そういえば、山本有二会長、そして菅のアニキ(笑)、大臣就任、おめでとうございました!!同郷の尊敬する先輩である尾身幸次氏の財務相就任も嬉しかった。議会運営や国会対策で汗をかいてきた佐田玄一郎氏の初入閣もグッドニュースだった。もちろん、「勝手補佐官」の仲間である高市早苗氏の抜擢も。(*ね、高市さん、私の言ったとおりだったでしょ。)下村博文官房副長官は(側近として)安倍総理をしっかり支えてくれるに違いない。

 

 今から6年前、安倍官房副長官を囲んで立ち上げた「勝手補佐官グループ」の(自分を除く)3人が、それぞれ安倍内閣を支える重要ポストに抜擢されたことになる。こういうところが、いかにも「信義に厚い」安倍さんらしい。これで「素浪人作戦」も相当、やりやすくなったというものだ。

 

 飛行機のシートを少し後ろに倒してリラックスしながら、これまでのことを(改めて)考えてみる。安倍内閣の実現までには、随分、いろいろなことがあった。派閥の総会(いわゆる「レッドカード事件」)で吊るし上げられたこと、「安倍支持」で突出したことに対する選挙区での反発と地元秘書の苦労(今でも続いているが)、連日の2時間睡眠で必死に書き上げた「なぜ、いま、安倍晋三なのか」、「安倍応援歌」(「チャレンジャーに捧げる詩」)の発表ライブと賛否両論の反応、ボロボロの声で全国を飛び回った「再チャレンジ議連」の遊説キャラバン、ポスト小泉が「安倍総理でなければならない」理由を「直滑降レポート」で一生懸命、発信し続けてきたこと等々...。安倍総理は時代の要請だったかもしれないし、その中で「自分が大きな役割を果たした」などとは自惚れていない。が、大して影響力のない「ちびっこ議員」にとっては、「長くて、苦しい」ファイトだった。ああ、(とても僭越な言い方ですが)自分はこの戦いに...勝った。あちこちからボコボコにされ、かなりのダメージを負ったが、すべて報われた。(*たまには「不完全な」自分のことを褒めてやってもいいでしょう?!)

 

 実は、このブログを書いている隣の座席で某テレビ番組のディレクターが小型のカメラを回している。このまま上海まで同行し、ホテルの部屋でブログを書くところを撮ったり、組閣に関するインタビューをとりたいとのこと。最初から入閣可能性ゼロだった自分の「密着取材」をすることにどんな価値があるのかはよく分からない。(笑)でも、(正直言って)今回の同行取材の要請は、ちょっぴり嬉しかった。自分の行動に何らかの「メッセージ性」を見いだしてくれたからに他ならないからだ。

 

 9月20日の自民党総裁選挙で安倍総裁が誕生した直後に、生中継のテレビカメラの前に立った。「安倍総裁実現のために奔走して来られたわけですが、山本さんご自身の入閣可能性についてはどう思われますか?」という質問に、「私が抜擢されるなどということは、あり得ません!」と答えた。さらに、「でも、万一、安倍総理から何らかの要請があったら、どうするんですか?」という突っ込みには、「万一、奇跡的にそんなことがあったとしたら(まあ、ないでしょうが)、お断りするつもりです」と返した。以来、「朝ズバッ!」のスタジオも含めて、各メディアからの同じ質問には、すべて同様の回答を繰り返してきた。それでも、中国まで「追いかけたい」なんて、自分にも多少は存在感がある(山本一太の応援にそれなりのインパクトがあった)ということなのか、な。(笑・笑)

 

 あ、飛行機が降下を始めた。「あと30分ほどで上海国際空港に着陸します」というアナウンス。この続きは、今晩の「上海レポート」で。

 

追伸:

1.夢中で(?)書いていたら、食事の機会を逸してしまった。(*くそっ!)ううむ。お腹空いたなあ。上海のホテルで「ゆっくり」食べることにしよう。




2.「新世代総理を創る」(=リーダーの世代交代を実現する)ための山本一太の戦いは、実はずっと以前に始まっていた。あ、最終の着陸態勢に入った。このことについては、改めて。




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