9月25日:パート




 午前10時50分。館林市内を回る車の中でパソコンを引っ張り出した。先ほど、安倍総裁の新しい党三役人事が決定した。中川秀直幹事長、中川昭一政調会長、そして丹羽雄哉総務会長だ。中川幹事長は規定路線だとしても、政調会長と総務会長の人事は(いい意味で)予想を裏切った。

 

 ひとことで言うと、2つの理由で「安倍総裁、やっぱり、やるじゃないですか!」という感じがする。まず第一に、政調会長と総務会長にマスコミ報道や永田町の予想では「名前の出てこなかった」2人を起用したこと。今回の人事がまさしく安倍総裁主導で行われているという確かな証拠を示した。さらに(意識してそうしたわけではないと思うが)3役に平成研究会(旧経世会)の大物政治家が入らなかったことで、「派閥次元のポスト配分はしない」(=適材適所でやる)というメッセージを打ち出す結果となった。

 

 2つ目は、政調会長に中川昭一氏を据えることで、外交政策(特に対中政策)について「党内の(というより中川幹事長との)バランスを取ろう」という安倍総裁の意図が感じられること。(少なくとも自分はそう思う。)ここらへんは「小泉流」を彷彿とさせる「したたかな人事」だ。うっぷ。揺れて書きにくい。続きは次回のレポートで。え?石原伸晃さんが幹事長代理??これも戦略的だ、な。




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