9月5日:パート4




 午前2時。東京の部屋でパソコンを開いた。正確には9月6日ということになる。今晩9時過ぎから都内某所で山本・世耕会談(いわゆるYS懇談)をやった。約4時間。総裁選挙とその後の政局について率直な意見を交わした。ついでにカラオケも歌ってしまった。(笑)




 世の中に「私心のない人間」なんていない。「野心のない政治家」も存在しない。ただし、自分の望み(私心)は、ポスト小泉に「安倍内閣」を創ること。安倍総誕生のために貢献することだ。9月の組閣で入閣したり、重要ポストに抜擢されることではない。

 

 「北朝鮮に対する戦略的外交を考える会」「民主党研究プロジェクト」「インターネット総裁選挙」「勝手補佐官」「マニフェスト作成研究会」「新世代総理を創る会」等々、ここ7、8年、仲間と立ち上げた様々な勉強会や数々のプロジェクトは、すべて「政治リーダーの世代交代」を実現するためのものだった。自らのポジショニングや戦略に迷いが生じた時は、常に「その原点」を思い起こすことにしている。

 

 「安倍首相を近くで(表舞台で)支える」ことは、あくまでも「新世代総理を誕生させる」というアイスクリーム(本来の目的)の「トッピング」みたいなものだ。(笑)この「トッピング」は、さぞかし魅力的だろうと思っていた時期もある。が、様々な状況から考えて、「トッピング」は最初から期待しない(というより注文しない)ことに決めた。ずっと食べたいと思っていたアイスクリームが間もなく手に入る。この願いが叶うのだから、後のことは(とりあえず)どうでもいい。

 

 これからは、いろいろな邪心(?)や余分な感情の贅肉を削って、「なにが安倍内閣のためになるか」ということに神経を集中させる。個人的にいかに不愉快なことであろうと、不条理に思うことであろうと、安倍総理のプラスになることは受け入れねばならない。

 

 安倍官房長官の総裁選挙への出馬表明にいたる今回の流れの中で、回りの政治家の本質がよーく見えた。腹が立ったり、がっかりしたりすることも多かった。が、安倍政権の誕生がほぼ確実になった今、そういうつまらないことを憶えている余裕はない。(*ほとんど忘れてるけど!(笑))個人的な好き嫌いは、この際、関係ない。たとえ、陰で自分の中傷を繰り返している(足を引っ張っている)人物であっても、安倍総理の「役に立ってくれる」政治家たちとはコンタクトを作らねばならない。安倍総理のシンパを一人でも増やす努力をしなければいけない。

 

 今晩、「YS懇談」は初めて「本当の同盟」になった。本物の「側近」と熱烈な「サポーター」が、ガッチリ手を組んだ。詳しいことは「山本・世耕コンビ誕生:その2」で。