9月1日:パート2




 午前8時。ラジオ出演を終え、自民党本部近くのカフェにやってきた。サンドイッチと紅茶の朝食をすませ、パソコンの電源を入れた。金曜日の朝はこの店でリラックスするのがパターン化してる、な。ここでちょっと手を休めて、2杯目の紅茶(アッサムティー)を買ってくることにしよう。




お待たせしました。ええと、ミルクを入れて...と。紅茶といえば、党本部の2人の女性スタッフからハーブティーをもらった。「一太先生、紅茶、お好きですよね。リラックスして頑張ってください!」だって。 お心遣い、感謝します。大事に、飲みますから、ね。

 

 昨日、「吉田たかよしプラス!」のスタッフ4名と昼食を食べた。吉田さんは大学時代に演劇をやっていたとのこと。芝居のシナリオを書き、主演俳優までこなしたらしい。(*さすがは医学博士にして、ホリプロ所属のマルチタレントだけのことはある。)「実は(秘密なんですが)私も、2本ほど芝居のシナリオを書いたことがあるんです。文章もまともに書けないのに、シナリオライターか、ミュージシャンになるのが密かな夢だったので!(笑)」

 

 シナリオライターといえば、最近、母校の群馬県立渋川高校の後輩に有名な「放送作家」がいることを発見した。数々の人気テレビ番組を手がけている「売れっ子作家」だ。この人物の主催する(?)「インターネット放送局」の番組に出演することになった。ふむ。渋川高校OBとしては、テニスの佐藤二郎選手、電通の木暮剛平元社長とならぶ母校の「誉れ」だ、な。ちなみに山本一太の5枚目のCD「かいかくの詩」(東芝EMIから発売)を作曲してくれたのも同じ高校出身のミュージシャン(後輩)だった。

 

 さて、本日は午前10時から米国人のロビイストに会う。午前10時30分にネット放送局へのビデオメッセージ収録。午前11時15分に外務省官房審議官。昼は清風会(参院森派)の昼食会に(とても久々に)顔を出す。午後2時。再び外務省軍縮不拡散の審議官。午後2時30分。JBIC関係者とのミーティング。午後3時30分には菅義偉氏、西村康稔氏との「遊説キャラバン日程」の打ち合わせがセットされている。それにしても、時間の経つのが早い。あっという間に年が明けて、あれよあれよという間に参議院選挙になってしまうだろう。




追伸:

1.9月22日の組閣は、安倍総理にとって最初の「勝負所」になる。各派閥からの「閣僚推薦リスト」を受け付けないのは当然としても、新総理が「副大臣人事」まで全部決めちゃったりすると「ロケット・スタート」になるんだけど、なあ。そこまでやったら、旧来型の派閥機能は瓦解する。党内各派は「蜂の巣をつついたような」騒ぎになるだろう。が、安倍首相にはそのくらい思い切った組閣人事をやって欲しいと思う。




 来年の参議院選挙を控えて、自民党には安倍さんしか「選択肢」がない。(安倍総理こそ「国益」だと信じている。)「総理大臣」になれる政治家なんてほんの一握りしかいない。何の後悔も残さないように「安倍カラー」を存分に発揮してもらいたい。(*最後までちゃんと応援しますから。)「本当の安倍サポーター」は、皆、そう思っているはずだ。(*あれ、この表現、たしか2年前のレポートで使った憶えがある。安倍さんが幹事長をやめるかどうかという局面だったか、な。)

 

2.拙著「なぜ、いま、安倍晋三なのか」の中でも書いた。参院自民党を率いる青木会長と片山幹事長は(タイプは違うけど)それぞれ「すごい政治家」だと思っている。お二人のことはけっして嫌いではないし(むこうは嫌いだと思うけど(笑))、「子猫」のような存在の自分(?)が、好んで「ライオン」と「虎」につっかかるような危ない真似をしたいわけがない。青木・片山執行部が来年の参議院選挙を乗り切るために「郵政反対組(*造反という言葉は使わない)の復党」を主張しているのも理由のないことではないと思う。それはそれで一つの戦略に違いない。




 ただし、自分は「郵政法案に反対して党を離れた方々」の復党には断固、反対だ。ましてや参議院選挙前に復帰させるなどということをしたら、昨年の衆議院選挙で自民党を支持した有権者の気持ちは一気に離れてしまう。たとえ、1人区の幾つかの選挙区で有利な戦いが出来たとしても、選挙全体としてははるかに大きなダメージを被ることになる。保守王国群馬県でも議席を確保することは難しくなるだろう。(実際に闘う自分が言うのだから間違いない。)復党に反対する理由は、改めてここで詳しく述べたいと思う。

 

 9月の総裁選挙が終わるまでは(安倍さんに迷惑がかかってはいけないので)公然と反対を叫んだりすることは控えたい。が、安倍政権が誕生した後は、明確に「反対の狼煙」をあげさせてもらう。(*それが安倍内閣のためだと信じるからだ。)

 

 自分は(いかなる形でも)9月に入閣することはないし、参院執行部のご機嫌をとってポストをもらおうなどということも全く考えていない。不測の事態で「政治家を辞めなければならなくなる」ことも常に覚悟している。しかも、「復党させるか否か」は自らの選挙(政治生命)に直接関わってくる問題だ。1人の国会議員として発言を「制約される」何の理由もない。つまり、この件について誰も山本一太の口を封じることは出来ないということだ。

 

 結果としては、自分よりずっと大きなライオンや虎に「つっかかって」いかざる得ない。ああ、なんでいつもこうなってしまうんだろう。問題児になるのは「宿命」かな?(笑)ま、こんなの大したことじゃない。無実の罪を着せられて非業の死を遂げたハン・サングンに比べたら。