8月27日:パート3




 午後9時30分。東京の部屋でパソコンと格闘している。報道によれば、昨日、青森県(?)で講演した中川秀直政調会長が、「ポスト小泉の内閣では『論功行賞の人事』などやっている暇がない!」という主旨の発言をしたらしい(*全く同感だ。)先日の某新聞のインタビューでも、「派閥は垂直的な体育会から、水平的な同好会になりつつある」という的確なコメントを放っていた。ふむ。中川政調会長は(なんやかんや言っても)安倍さんにとって、「頼りになる存在」なんだ、な。




 9月20日の総裁選挙で「安倍総理」が実現する可能性が高まっている。「自民党総裁」に選ばれたとしても、国会(衆参両院)で指名を受けるまでは「内閣総理大臣」ではない。新総裁誕生の2日後の22日に国会を召集し、総理大臣の指名をするという日程がようやく固まったようだ。正直言って、ホッとした。小泉総理の意向が強く働いたようだが、まことに正しい判断だと思う。総裁誕生から組閣までの時間が長くなればなるほど、新総理の手による「組閣」がマイナスの影響を受けるからだ。

 

 当初、国会の召集は「早くても9月29日」という観測が強まっていた。そうでなくても「安倍氏の優勢」が固まりつつある中で、早くも新内閣の「ポスト」をめぐる「猟官運動」や「功名合戦」が激化している。そうした競争が起こるのは当然だとしても、総裁選挙が終わった後、「組閣」まで1週間も空けてしまったら、それこそ大騒ぎになるだろう。

 

 想像しただけで恐ろしい。(笑)「入閣待望組」が新総裁のもとに押しかけてくる。今回、「安倍バス」に押しかけてきた各派の領袖から、あらゆるルートを通じてプレッシャーがかかる。まともな人事なんて出来るはずがない。派閥の偉い人々があちこちで勝手に発言して、国民に(事実はそうでなくても)まるで新総理が「派閥談合人事」をやったかのような印象を与えてしまう。安倍さんは(仮に総裁に選出されれば)、「派閥の閣僚推薦リスト」を一切受け付けずに閣僚人事(プラス党人事)をやると明言している。が、万一、安倍内閣が「特定の派閥」や「派閥幹部」の意向で作られたかのような「演出」を許してしまったら、安倍政権は最初から「泥舟状態」でスタートしなければならなくなる。

 

 だから、「組閣」は(何があっても)22日の夜までにやるべきだと思っていたし、あちこちでそういう意見を発信してきた。安倍総理にとっての「最初の関門」は、「電光石火の組閣」(?)が出来るかどうかだと思っていた。ここでも小泉総理が「助け舟」を出した形だ。安倍さんは信義に厚いところがある。小泉総理と違って「他人のアドバイス」にも耳を傾けるタイプだ。が、様々な意見を聞くということと、自らの判断で人事を行うということは矛盾しない。要は安倍総理が「すべてを決めた」という事実を「ねじ曲げられないようにする」ことだ。あ、もう午後10時を回っている。続きは明日のレポートで。

 

追伸:

1.明日の午前中は神奈川に入る。目的は、衆議院補欠選挙に立候補予定の亀井善太郎候補の応援。河野太郎事務所と亀井候補の事務局の両方から要請があった。なんでも「河野太郎・山本一太のペアで街頭に立ってほしい」とのこと??? 午前10時の事務所開所式に顔を出した後、厚木駅で応援演説をぶちかます。「一太郎コンビ」の復活だ。




2.高崎駅に向かう途中で、大村秀章衆院議員から電話が入ってきた。え?土曜日に「TVタックルの収録」に行ったって?(*最近、よくテレビに出るなあ。)社会保障(年金)の問題(?)で大村節を爆発させてきたらしい。自民党代表、ご苦労様でした。