8月23日:




 「山本一太の政治生命を終わらせてやる」とか、「次の選挙で群馬から放り出してやる」などと公言したり(又は陰で囁いているような)方々が、自分を「ある政治目的のために利用する」とか、「何かについて自分に協力を頼んでくる」などということは(常識で考えれば)あるはずがない。うん、あり得ない、な。それこそ、余分な心配というものだ。(笑)さて、今日の日程をザッと振り返ってみよう。

 

 午前9時。総理官邸で井上官房長官秘書官に会った。秘書官室の中にある「ドアのない応接室」で20分ほど言葉を交わした。会話の内容は一切、書かない。が、安倍長官の「側近」は(総裁レース本番を間近に控えて)気合いの入った「いい表情」をしていた。5階の秘書官室を出て、エレベーターで4階へ。安藤官房副長官補の部屋を訪ねた。JBIC改革の現状等について30分ほど議論した。

 

 午前10時30分。党本部の政調会長室で中川秀直政調会長と会った。来年の参議院選挙の展望等について話し合った。ここ1、2週間、選挙区を回った感触も伝えておいた。中川氏は(いつものように)きちんと耳を傾けてくれた。

 

 午後1時20分。衆議院議員会館の事務所に尾身幸次氏を訪ねた。東京と群馬の政治情勢について情報を交換した。ううむ。政策の知識も豊富だけど、政局での「戦闘力」も抜群だ。

 

 夕方。東京駅から新幹線で新横浜へ。市内のホテルで行われた福田峰之衆院議員の「サマーパーティー2006」に出席。9月の総裁選挙をテーマに「福田VS山本」の本音トークをやった。スポーツマンの福田氏はいつ会っても俊敏で、歯切れがいい。とても気持ちのいい45分の応酬だった。

 

 午後9時30分。四谷駅の近くのカフェでパソコンのキーボードを叩いている。四谷付近でひとつミーティングをすませ、駅前の「トンカツ屋」で「ひれかつ定食」を食べ、15分ほど近辺を散歩してからこの店に入った。詳しい理由は書かないが(笑)、四谷、お茶の水付近には「青春の思い出」がつまっている。早いなあ。あれから20年以上も経ったなんて...。

 

追伸:

1.明日は下村さんと菅さんに会う。山本一太の「総裁選挙」は、まだ終わらない。恐らく自分にしか出来ない「ささやかな役割」が残っているからだ。




2.議員会館事務所で会った尾身幸次氏が、「あ、あなたの書いた安倍さんの本、読んだよ。とにかく分かりやすいから、列車の中とかでもさっと読めちゃうんだ」と話していた。「ええ?あんな拙著を読んでいただいたなんて、光栄です。実は勝手補佐官の件で尾身先生の名前も出てくるんです。」「うん、知ってる。よく書けてるよ。面白かった!」




 「読みやすい」というのは、それだけ内容が「単純」ということだ、な。(笑)でも、どんなに立派なことを書いても、読んでもらえなければ意味がない。そういえば、景山俊太郎氏もこんなことを言っていた。「政治家が書いた本って、つまらないからほとんど読まない。でも、あの本は続けて最後まで読んじゃった。岩永浩美さん(*本が届いていないと言われたので部屋に届けた)も、同じことを言ってたよ。」

 

3.「四方八方にいい顔をしよう」「誰かに恨まれて、ポストで損をしないようにしよう」と腐心する政治家の行動は、必ず「中途半端」なものになる。回りから見ると「誰のために動いているのか」がよく分からない。口には出さなくても安倍官房長官が本当は何を望んでいるのか、どうすることが安倍さんのためになるのか。たとえ悪役になったとしても、「本当の安倍サポーター」なら、そのことを一番に考えて行動するはずだ。