朝の新幹線で選挙区に向かっている。東京駅の売店で購入した2つの週刊誌に「安倍政権の組閣予測」のような記事が掲載されていた。驚いたことに、両方の記事に「山本一太」という名前が出てきている。さらに面白いのは、記事の中で予想されている「閣僚の顔ぶれ」を分析している政治評論家や発言を引用されている政治関係者のコメントがとても似通っていること。簡単にいうと、「応援は派手だが、安倍氏周辺にやりすぎだと批判されているので、抜擢は難しいのでは」というものだ。(笑)「側近の一太はどうなる?」とか、「安倍氏を応援する奉行の一人」などと書いていただけるのは光栄だが、何度も言ってるじゃないですか。山本一太は安倍晋三氏の「側近」ではない。「熱烈なサポーター」なんだって!(笑・笑)

 

 総裁選挙の投票日まであと50日もある。「安倍首相が規定路線である」かのような油断は禁物だ。勝負は最後まで分からない。が、そのことを前提に次の2つのことだけ言っておきたい。




 言いたいことその1。万一、安倍内閣が誕生したとする。安倍さんには100%「思い通りの」組閣人事をやってもらいたいと思う。そこは国民のムードに敏感な安倍さんのこと。「派閥談合人事」のイメージでスタートしたら安倍政権が「最初から失速してしまう」ことは十分分かっているはずだ。政権の立ち上げでは、必ず信念を通してくれるだろう。「若手を抜擢するべきだ」なんて注文をつけるつもりはない。ベテランを起用しようが、中堅を登用しようが、そんなことはどうでもいい。重要なのは、安倍さんの判断で「すべての閣僚を選ぶ」ということでしょう?!




 いわゆる「安倍氏周辺(?)」のアドバイスなんて全く聞く必要はないし、彼らの思惑どおりにはならないと確信している。ポスト小泉の難局を乗り切れるリーダーは(あらゆる意味で)安倍首相しかいない。自民党にとっては文字通り「最後の切り札」なのだ。そうした自負を持って、最初の組閣から(思う存分)安倍カラーを発揮してもらいたい。

 

 言いたいことその2。「直滑降」レポートにも何度か書いた。初めての拙著「なぜ、いま、安倍晋三」の中でも断言した。仮に安倍首相が実現したとして、安倍総理が自分を抜擢してくれるなどという期待(=自惚れ)は最初から持っていない。が、万一(百万分の1の確率で)安倍総理から入閣の要請があったとしても、「絶対に」受けない。この9月の人事で、閣僚になることも、官房副長官になることも、首相補佐官になることも、ついでに言うと副大臣になることさえ、500%、あり得ない。そんなことをしたら、(何の説明もなく)「前言を平気で翻す」古いタイプの政治家と同じになってしまう。9月からは「最強の素浪人」として、安倍政権(もしそうなったら)を応援する。なぜ、「最強なのか」は、改めて説明します。

 

 総裁選挙は日本の総理大臣を決める権力闘争だ。このまま「安倍氏の独走」で終わるはずがない。まだまだ波乱要因はある。そうはいっても、安倍長官の大幅リードが続く間は「安倍内閣メンバー予想」みたいな「早とちりの報道」は、ますます盛んになっていくだろう。マスコミ関係者の皆さん、今後組閣の予想をする際は、ぜひ「山本一太」という名前を外してください!(笑)9月の組閣でポストを求めるつもりは100%ない。ましてや、自分の性格を知っている安倍さんが、「山本一太に重要ポスト就任を打診する」などということをやるはずがない。すなわち、誰が総理になろうとも「山本一太入閣の可能性」はマイナス500%ということになる。

 

 あ、もう東京か。続きは次回のレポートで。