午前10時から、党本部で「金融政策議員立法サブチーム」(主査:田村耕太郎参院議員)の会議をやった。法案の内容について、次のような方向性が固まった。

 

(1)法案のタイトルに「北朝鮮」という文字を入れるのは、「内閣の外交権」と抵触するため難しい。が、法律の通称は「対北朝鮮不正金融取引防止法(?)」のような形にする。たとえば条文の中に国連安保理の動きや北朝鮮への「訓辞規定」を盛り込むなどして、「対象は北朝鮮である」というニュアンスを強める。「特定船舶入港禁止法」の場合と同じく、名指しはしていないものの、北朝鮮が念頭にあることを示す必要がある。

(2)法案は既存の法律の改正ではなく、議員立法による新法とする。

(3)発動要件としては「日本の安全保障上の脅威」を外し(改正外為法と重なるため)、マネーロンダリング(資金洗浄)を含む不正な金融取引に絞り込む。

(4)米国の「愛国主義者法」を参考に、この法律の施行によってマネーロンダリング等の不正行為が認定された場合には、日本政府が自国の金融機関に対して「取引の停止を含む段階的措置」を講ずることを可能にする。

(5)発動要件の認定は、金融担当大臣ではなく、「閣議」によって行う。




 7月24日にもう一度、サブチームを召集し、法案の「骨子」をまとめることになった。サブチームのほぼ全員が揃う7月末の会議で、なんとか最初の「原案」を提示したいと考えている。ここは田村耕太郎主査に頑張ってもらわねばならない。

 

 もうすぐ午後2時。議員会館事務所で本日最初のレポートをしたためている。さて、と。少し冷めた紅茶をもう一杯口に含んで、先月から暖めていた「小論文」に取りかかろう。午後2時30分には、近藤前道路公団総裁(現・中日本高速道路相談役)が訪ねてくる。

 

追伸:

1.本日から「帰国子女」(正確には帰国しない子女?(笑))の若者が短期のインターンにやってきた。ロンドンの大学に通う20歳の好青年だ。永田町に来るなり、金融法案の「真剣な議論」を目撃してもらった。会議終了後、議員会館地下2階の食堂で一緒におスシをつまんだ。え?何?「高校時代は、パンクロック(ドラム)をやってました」って? 00君、キミは、それだけで山本一太のインターンになる資格があるじゃないか!(笑)




2.前回のレポートで、「『なぜ、いま、安倍晋三なのか』を4000円で中古市場に出した人がいる」というエピソードを紹介した。「評価が5つ星になっていたのが嬉しかった」と書いたが、よく見てみたら、5つ星は本の評価ではなくて、オークションに出した人の評価でした。相変わらず、「早とちりの」私でした。