東京に向かう新幹線の中でキーボードを動かしている。連休中の作家生活(?)で、文章を書くスピードが30%くらいは早くなった感じだ。

 

 さて、ここ数年間、県内の様々なグループや各界の有力者から「知事に転身して欲しい」という要請が、ひっきりなしに舞い込んでいる。事実、3年前の群馬県知事選挙の際には、自分が「イエス」と言えば、公示の数週間前に「電撃出馬発表」が地元紙の一面を飾るというシナリオさえ用意された。(*このエピソードについては、当時の毎日新聞「群馬版」が、かなり正確に紹介している。)自分のところに知事選挙への立候補を薦めに来る人々が必ず言うセリフがある。それは、「あなた(山本一太)でなければ、現職の知事には勝てない。いや、あなたなら必ず勝てる。皆、そう言っている」というものだ。そうそう、こんなのもよくあった。「あなたはまだ若い。参議院なんかずっとやっていても、どうせ一回だけ大臣をやってお終いだ。その後で、何をしようというんだい。」

 

 このレポートでも何度か書いた。自分は知事に転身するつもりはない。知事選挙に出る可能性は「マイナス500%」だ。「立候補」を要請されるだけでも光栄な話だと思うが、山本一太に県の首長を務められるような能力はない。それより何より、国会議員として志を立て、2回の選挙を戦った。「現職の知事に勝てるかもしれない」などという理由で転身したら、それこそ自分を選んでくれた有権者に説明がつかない。

 

 今回の総裁選挙騒動で、県議会関係者からの誘いはぴたりと止まった。「ああ、よかった!」と思っていたら、今度は違うルートから2つの異なるグループが内々に会いたいと言ってきた。「どうしても、一太さんに出てもらいたい!」代表者が電話でそう言ってきた。お気持ちは、とてもありがたい。が、念のためにもう一度だけ言っておきます。山本一太が知事選挙に回る確率はゼロだ。

 

追伸:来年、参議院選挙と同時期に群馬県知事選挙が行われる。もし現職の知事(あるいはその後継者?)が再選を目指して立候補した場合、自民党群馬県連の「まだ見ぬ公認候補」と激突する可能性が高いと言われている。群馬県連(=最強の県議団)の「威信」をかけた戦いになるだろう。上州は政治王国。本気で探せば、人材はいくらでもいるはずだ。山本一太なんかより、ずっと優秀で、有能で、知名度があって、県民にアピール出来る候補者をぜひ擁立していただきたいと思う。

 あ、もう東京か。続きは次回のレポートで。