午前8時。党本部で日米安保基地再編合同調査会。午前9時過ぎ。議員会館事務所で日程の打ち合わせをした後、午前10時からの外交防衛委員会に向かった。議員会館の廊下で荒井広幸氏に遭遇。歩きながらこんな会話を交わした。

 

「荒井:相変わらず、安倍で突き抜けてるなあ。要領のいいヤツばっかりなのに。ヤマモトらしいなあ。」

「山本:いや、歌まで作って歌っちゃったから、また怒られそうなんだよ。(笑)」

「荒井:ん?歌?いいじゃないの。今度、歌のことで批判されたら、歌うこと自体を問題にするな。歌が上手いか下手かで批判しろって言ったらいいんだよ。」(???)




 委員会室のある参議院別館のエレベーターの中で、他の与野党議員と一緒になった。荒井幹事長はさっそく新党日本への勧誘キャンペーンをやっていた。「00先生、どうですか?今、新党日本に来れば、もれなく役職がついてきますよ。なにしろ2人しか、いないんですから!(笑)

 

 昨晩の「TVタックル」で、「ICHITA BAND」の映像をまた使ってくれたようだ。地元秘書が電話で、「山本一太はひとりぼっちだなんていじめられてましたよ!(笑)」と話していた。

 

 え?何?「ひとりぼっち」だって?それはちょっと違うんだよなあ。あの記者会見は国会議員を集めるのが目的ではなかった。(声をかけたら10人くらいは来てくれたと思うけど…)佐藤ゆかりさんは、上智大学の軽音楽部でボーカリストをやっていたミュージシャンとして新曲を聴きに来てくれた。そういうことだ。

 

 え?何?「ひとりぼっち」だって?もともと政治家なんて皆、孤独なんです。「00と私は同じ志を持つ同志で…」だって?笑わせちゃあいけない。「あんたのことが心配で…」などと言っているヤツに限って陰で足を引っ張る。そういう渡世だ。政治の世界に「甘っちょろい友情」なんて存在しない。国会議員は、99%、実利で動く。最初からそう思って政界に入った。

 

 ところがところが、「政治家を辞めても付き合いたい」と思う複数の仲間に出会った。「政治生命を賭けて総理にしたい」と思う政治家を発見した。「間違って総理になったら、自分が官房長官として支えないとダメだ!」と思うどこかの副大臣までいた。これだけでも「想定外の幸運」だと思っている。

 

え?何?「ひとりぼっち」だって?世の中とは不思議なものだと思う。こんなハチャメチャで、公然と誹謗中傷されている(?)山本一太が、実はそれほど「ひとりぼっち」ではない。知ってますか?「仲良しクラブ」でなあなあの付き合いをしている中途半端な政治家とか、自分では各方面に要領よく振る舞っていると思い込んでいる議員に限って、陰では散々悪口を言われていることを。彼らのほうがよっぽど「ひとりぼっち」だということを。




追伸:もし、「山本一太は、ひとりであんなに突出して、バカじゃないか。皆ついてこれないのに…」などと本気で思っている政治家がいたとしたら、よっぽど政治センスがない。(というより、ほとんどバカだな。)

 

 「安倍さんを応援したい」と思っている政治家はあちこちに(派閥を超えて)存在する。自分は「氷山の一角」だ。でも、「一角」が海上に出なかったら、「氷山」があることすら分からないではないか。このことについては改めて詳しく書きたい。が、外から見ている人々には、森会長の「影響力の本質」が分かっていない。あのまま誰も声を上げなかったら、「安倍温存論」はみるみる党内に広がり、安倍官房長官の出馬は「封じ込め」にあっていたかもしれない。

 

 内々に言うのと、公言するのは全く別のことだ。「損な役回り」でも自分がやるしかない。そう思ったから突き抜けた。森会長は練達の政治家。山本戦略「氷山の一角作戦」の意味が分かっていたからこそ、あそこまで言って押さえつけようとした。そういうことだと思っている。