勝手補佐官のメンバーは4名。 下村博文氏、高市早苗氏、世耕弘成氏、そして山本一太だった。 6年前のメモをパラパラとめくっていたら、この4名に声をかけたのは自分だった。 最初に下村さんの議員会館事務所に相談に行ったと書いてある。 高市さんは当時、この4人の中では最も知名度があった。 当選して2年目の世耕氏を誘ったのは、彼の行動力を見込んでのことだった。 

 

 もともと安倍官房副長菅を囲むグループという位置づけだったので、「安倍サポーター」に絞った。 「安倍さんを通じて森総理を盛り上げる」という企画が、マスコミ報道の中で(いつの間にか)森総理直系の「勝手補佐官」みたいになってしまった。(*そんな僭越なことは考えていなかった。(笑)) 森総理の近くにいた派閥の某先輩議員が、「あんな連中はバカですよ。相手にしないほうがいい!」という意味のことをしょっちゅう言っていたらしい。 が、森さんは「彼らには彼らの思いがあるんだから」と言って、この4人の軽挙妄動(?)を認知してくれた。

 

 その1には書かなかったが、「安倍さんが合流した」ことがなぜかマスコミに知られている。 少なくとも自分が到着してから、安倍長官から生々しい政局の話は出なかった。 安倍さんは、とてもリラックスした雰囲気だった。 1時間ほど付き合ってくれた。

 

 「勝手補佐官」の復活会合で、9月の総裁選挙に向けての戦略なんて「たいそうなこと」は話し合っていない。 仲間の高市さんが復帰し、オリジナルメンバー4人が揃ったので久々に会合を持っただけだ。 でも、懇談会でも懇親会でも、この4名が「勝手補佐官グループ」として集まったこと自体に大きな意味があると思っている。 軽食をつまみながら、改めて4人の顔を眺めてみた。 ふむ。 6年間と比べて、明らかにパワーアップしている。 下村さんは、安倍官房長官の「側近」として存在感を発揮している。 結成時から有名だった高市さんは、政界復帰後、保守派の論客としてさっそく光を放っている。 世耕さんは、「自民党の広報マン」としてのイメージが定着した。 そして、山本一太は知る人ぞ知る「自民党の問題児」に成長(?)した。 ね、これって、なかなかのフォーメーションでしょう?!

 

追伸:

1.議員会館事務所の時計は午後2時30分を指している。 午後3時頃?(衆議院本会議終了後)に、「北朝鮮人権侵害問題対処法」の提案者(逢沢一郎拉致対策本部長を含む与党の衆院議員)が法案を衆議院の事務総長に届けることになっている。 つまり、この時点で法案が晴れて国会に提出されるというわけだ。 直後に平河クラブで行われる記者発表に同席することになった。 が、法案提案者ではないので…やっぱり同席はやめておこう。

 ふう。 ようやくここまできた。 この法案を実際に考えたのも、案文を作ったのも、そして党内の根回しに飛び回ったのも、部会や審議会で説明したのも、すべて「対北朝鮮経済制裁シミュレーション・チーム」のメンバーだった。(*チーム全員の成果だ。) これから法案は衆参の委員会に付されることになる。 今国会で必ず成立するだろう。 いろいろな政治家が、「この法案は自分が作った」なんて顔をするに違いない。 が、実際にこの法案を練り上げたのは、毎週のように党本部に集まって「圧力カード」を考えてきた「シミュレーション・チーム」の14名だ。 チーム座長として、それだけは言っておきたい。 本当なら自分を除くチームの全員に「提案者」になって欲しいくらいだ。

 北朝鮮の人権侵害と言えば、昨晩、テレビのニュースで訪米中の横田早紀江さんの米国議会下院公聴会での証言の様子を見た。 10分間という短い時間にもかかわらず、どんな政治家の言葉より、どんな外交官の発言より、「説得力」があった。

2.本日午後6時から六本木ヒルズで「チャレンジャーに捧げる詩」の完成披露記者会見を予定している。 当初は国会議員を10名ほど招待しようと考えていた。(*実際、数名のルーキーから、「新しい政治の試みをぜひ拝見したいのですが…」という問い合わせがあった。) が、まてよ。 突発的な大事件でもないかぎり、NHKも民放各局もカメラを出すと言っていた。 知り合いの新聞記者も、「期待してますから」なんて電話をかけてきた。 

 このあいだの「新政治研究会」じゃないけど、見に来ただけで「安倍別働隊」なんて報道されたりすると、迷惑をかけてしまう。 ということで、議員には声をかけないことにした。 が、もし、「多少誤解されても(安倍支持を決めているわけじゃないんだから)気にしない」とか、「ICHITA BANDをぜひ見てみたい」という若手議員の方がおられたら、(事前通告なしても)歓迎します! ライブがメインではないので、観衆は必要ない。 が、多少雰囲気を出すために20人ほど、一般の見学者を誘ってある。