午前8時。 参議院議員会館付近のカフェで朝食。 熱いダージリンティーを飲みながら、キーボードを操作している。 昨晩布団に入ったのは午前2時過ぎ。 目覚まし時計の音で飛び起きたのは午前5時。 眠気眼でハイヤーに乗り、文化放送へ。 午前7時から「吉田たかよし、プラス!」(30分のコーナー)に生出演した。 レギュラーコメンテーター(毎週金曜日)としての仕事は3回目。 テーマは「どうする?竹島問題」だった。 前2回のパフォーマンスが40点だとすると、今日は50点。 吉田パーソナリティーのリズムが少しずつ掴めてきた。 来週はもっとよくなるだろう。

 

 さて、ここからは前回レポートの続き。 一昨日の晩に行われた「新政治研究会」の話を続けたい。 勉強会が始まって30分経った頃、中川政調会長が到着した。 ここから中川氏の講演。 約1時間、戦後日本経済の歴史をひもときながら、歳出削減の必要性や今後の経済・財政政策の方向性について熱く語っていた。 「人間というのは、夢に描いた以上のことは出来ない。 逆にちゃんと目標を設定すれば、必ず実現出来るものだ!」 とても説得力のある、示唆に富んだ講演だった。 講演終了後に出席者との質疑があった。 9月の総裁選挙の話は全く出なかった。 会の最後まで残っていた自分が言うのだから間違いない。 中川会長にしてみれば、多くの新人議員に「歳出削減路線の正当性を訴える」とてもいい機会になったはずだ。

 

 午後8時を過ぎても新人議員が次々に到着。 出席者が20名を下回ることはなかった。 参加した「テューター」(家庭教師)は5名。(*実際はもう少し多くの議員に声をかけたようだ。) たまたま森派が3名を占めたが、翌朝の新聞記事で書かれたような「安倍別働隊」などという雰囲気は微塵も感じられなかった。 そりゃあ、そうでしょう。 前の日に声をかけられて、内容もよく分からずに出かけたんだから!(笑)

 

 国民から選ばれた国会議員に「上下関係」はないと思っている。 が、もしテューターとしてアドバイスすることが許されるなら、「改革ルーキー有志」の皆さんに次のことだけ言っておきたい。 どんな意図であろうと、何か行動を起こせば注目される。 その行動に誘われなかった同僚議員からは嫉妬され、先輩議員からは警戒される。 勉強会の主旨や目的をきちんと説明することは重要だと思うが、マスコミの不正確な報道にいちいち目くじらを立てる必要はない。 「新政治研究会」が真面目な政策勉強会であることは初回のセッションを見届けた自分が保障するが、さりとて、政局を睨んだ動き(ポスト小泉にグループとして存在感を発揮する)であることを否定する必要もない。 政治家が20名集れば、そこには「発信力」が生まれる。 メディアが取材に来るのも当然のことだ。

 

 参加しなかった同僚議員からどんなに批判されようと、ベテラン議員からどんなお叱りを受けようと、いったん始めた試みを途中でやめるようなことだけはやめたほうがいい。(*そんなことなら、最初からやらないほうがマシだ。) 正しいと思ったことをやっているのだから、尻込みをしたり、ひるんだりする必要はない。 次の勉強会には「党の税制幹部」を招くという話も聞いた。 党内外のキーバーソンをどんどん呼び込んで、ルーキー軍団のやる気と気概を見せて欲しい。 そして、相手がどんな偉い政治家であろうと、おかしいと思ったことには会としてどんどんクレームをつけたらいい。

 

 この会が今後どう展開しようが、グループの目的がどう変質しようが、それは(自分にとっては)大した問題ではない。 引き続き「テューター」としての参加要請があれば(そしてスケジュールの調整さえつけば)、山本一太はこれからも喜んで「新政治研究会」に出席させてもらう。 この件について、誰かに釈明したり、説明したりする必要は全くないと考えている。(*上野賢一郎「推薦枠」だと思うが、アドバイザー役として声がかかるなんて光栄な話だ。(笑))

 

  会の首謀者たちには「そんなこと、言われなくても分かっている!」と叱られそうだが、念のため、エールを送っておこう。 ひるむな、ルーキー軍団!! あなたたちは「チルドレン」なんかじゃない。 自民党の古い「情治政治」(=地縁・血縁・地盤・看板)の枠を突き破って中央政界にデビューした83人のサムライなのだ。 新しい自民党の「希望」じゃないですか。 その自信と誇りを持って突き進んでもらいたいと思う。 自分に言わせたら、あまりにも(これだけの才能と熱意がありながら)慎重過ぎる。 「自重」と「遠慮」を強要された「試用期間」は終わった。

 

 あ、もう午前9時を回った。 午前10時からは参院本会議。 次回のレポートでは昨日の森派総会について書く。 その前に、もう一杯だけ、紅茶を飲もうっと。