「闘論、永田町!」で対談した与野党の次世代政治家は50名になった。 このTV画面での「50の対決」を本にして出版するという計画が進んでいる。 そうだ。 石原伸晃さんには、ぜひ出演してもらわないと。 前原誠司氏(前民主党党首)にも、ぜひ加わってもらいたい。 安倍さんとも、枝野さんとも、石破さんとも、茂木さんとも、古川さんや細野さんとも1対1の議論をやった。 出版が実現すれば、与野党オールキャストの貴重な「政策集」になるだろう。

 

 午後9時過ぎ。 水野賢一氏、枝野幸男氏、福山哲郎氏、山本一太の4人が、某ホテルのバーに集まった。 「新しい政治文化を創る会」の創設メンバーだ。 3年前、4人で雑誌「論座」に発表した政治とカネに関する論文は、画期的な試みだったと自負している。 政治の当事者として、グレーゾーン悩みながら「適切な政治活動を模索している」この4人で、もう一度「新たな発信」をしたいと思う。

 

 さて、先ほどのレポートで、午後6時の街頭キャンペーンについて書いた。 最初に山本一太が40分、遅れて参加した上野賢一郎氏が10分のスピーチをやった。 遊説カーのステージを降りたところで、上野氏が「一太先生、明日、5分だけ時間を取っていただけませんか?」と言う。 「え、今、ここで話してもいいですよ。」「ホントですか?」 上野氏から「ちょっとしたお願い」をされた。 お願いの中身は書かないが、そこは「新世代総理を創る会」の同志からの要請だ。 2つ返事でオーケーした。

「ところで、上野さん。 総裁選挙に関して、1年生で何か新しいグループを結成したんだって?」と聞くと、(少しあわてた様子で)「いや、一太さん。 あれは別に特定の候補者を一致して応援しようとかいう会ではないんです!」という返事が返ってきた。 そこでこう言っておいた。 「いや、上野さん。 そのグループで誰を応援するとか、しないとか、そんなことどうでもいいんですよ。 上野さんに安倍さんを応援してくれなんて無理に頼むつもりもないし。 ただ、萩原さん(萩原誠司衆議院議員)とか、上野さんが、独自の動きを起こした。 総裁選挙という最大の政局を前に、存在感を示そうと一歩踏み出した。 それは絶対にいいことだと思う。 いよいよ、上野賢一郎が自分の意志で活動を開始したんだから、ね。」

 萩原氏や上野氏を含む約20名の新人議員が立ち上げたというこのグループの名前も知らなければ、誰がメンバーなのかもよく分からない。 が、政界はまさに「嫉妬のプール」だ。 永田町では、何か新しい動きをすれば、必ず波風が立つ。 上野さんも、同僚議員や先輩政治家から、「一体どんな会なんだ?」とか、「なぜ、こんな動きに加わったのか?」なんて質問攻めに遭ったかもしれない。 でも、山本一太につまらない言い訳は必要ない。 口ではカッコいいことを言いながら、ちっとも行動しない若手政治家とか、ルーキーのくせに「やけに慎重で要領のいい議員」なんて、何の魅力もない。 滋賀県で一緒に街頭に立った政治家・上野賢一郎が、ようやく始動した。 9月に向けて大いに個性を発揮して欲しいと思う。

 「新しい一年生のグループは、党幹部の別働隊だ」とか、「呼びかけた議員が勇み足をしているようだ」とか、そんな話もチラホラ聞こえてきた。 が、自分は、そういうことには興味がない。(*だからどうだと言うのだ。) 小泉総理も言っていたではないか。 総裁選挙は政局を勉強する最高の舞台だと。 「多芸多才の83人」が、党内実力者の意向や党のムードを気にしてなかなか動けない中で、こんな動きをしかけるなんて。 萩原さん、なかなかやるじゃないの。 来週、さっそくランチに誘ってみようっと。