「TVタックル3時間スペシャル」の収録で、「昔の自民党は元気だった」みたいなコーナーがあった。 VTRには、番組レギュラーのハマコー先生をはじめ、若き日の小泉総理や森会長が登場。 画面狭しと暴れ回って(?)いた。 「最近の政治家はすっかり小粒になった」とか、「今の政治家には躍動美がない」という発言が相次いだ。  

 

 当時は中選挙区制で、万年与党自民党の非総裁派閥が野党の役割を果たしていた。 党本部の締め付けが今ほど効かなかった。 高度成長期で、大胆な政策を打ち出せる政治状況があった。 加えて、国民もマスコミも、政治家のスキャンダル(おカネも女性も)に対して、今よりずっと大らかだった。 「小粒になった」のではなく、政治状況の変化で行動パターンが変わったというほうが正確かもしれない。 が、それにしても、当時の国会議員はなんと個性的で、危ない面々が多かったことか。 特に若き日の小泉純一郎総理は「青年将校みたいな」雰囲気だ。(*「眠狂四郎」というニックネームがぴったりだ。) 端正な顔立ち。 鋭い眼差し。 カミソリのような言葉。 改めて気がついた。 小泉さんは、総理になるずっと以前から政界の「カリスマ」だったことに。 こんなタイプの政治家、今の政界にはちょっと見当たらない。  

 

追伸:先日、荒井広幸参院議員と議員会館のエレベーターの前で遭遇した。 そのまま荒井氏の事務所に行き、15分ほど談笑した。 「郵政民営化の件は、もう決着がついた。 そろそろ、荒井広幸ならではの別のテーマで、カムバックしてよ!」「いや、オレなんて政党の幹事長だからなー。 本当はイチタ・ヤマモトとはランクが違うんだぞー。(笑)それはともかく、もう少し『死んだふり』をさせておいてよ!」




 今や所属政党も違う。 政治哲学も、政策に対する考え方も、異なっている。 政局でも政策でも、昔のように「スクラムを組む」ことは二度と出来ないだろう。 が、2人の友情は変わらない。 近いうちに、オフレコの「ふざけるなバカヤロー懇談」をやろうということになった。 「00は姑息の塊だ! 昔からそうだったじゃないか。」「00は本当に調子がいい。評判悪いぞー!」 荒井氏の批評眼は相変わらず厳しい。 でも、これがかなり鋭いところを突いている。 そうか。 ひとつだけ一致している政策があった。 「安倍内閣の実現」だ。(笑・笑)