午前10時から参院予算委員会。 トップバッターとして質問に立った。 持ち時間は19分だった。 予算委員会は(原則として)「片道方式」というのをとっている。 答弁の時間には縛られず、質問者が発言した時間で計算される。 当然、全体の時間の目安というものは与野党間で合意がなされている。 通常は質問者に割り振られた時間の約3倍程度が相場だ。 19分だと、50-60分くらいの質疑になるのが普通だ。 が、委員会の理事から、「40分程度に収めるように」というメモが回ってきた。 麻生大臣の答弁が比較的長目だったので、意識的に「演説を増やす」(質問者の時間を消化する)作戦を使った。 予定していた質問項目は半分もこなせなかったが…ま、いいか。 「ニューリアリスト」という言葉を予算委員会の議事録に残せたのだから。 「ニュー・リアリストの条件」と書かれたパネルを示しながら、安倍官房長官にこう聞いた。 「どうでしょう? ニューリアリスト」と呼ばれることに違和感はありませんか?」 安倍さんは苦笑いしながら、こう答えていた。 「まあ、それは回りの人が評価することですから…。」

 

 続けて麻生外務大臣にも、「ニューリアリストという定義をどう思うか?」と聞いてみた。 麻生大臣は「パネルに書かれた4つの条件」を見ながら、「ええと。 現実的、戦略的であることとか、対話と圧力の意味が分かっているだとか、脱外務省の感覚を持っているとか、どれも新しいようには思えませんな。」と答弁していた。(*ちょっと不機嫌そうだった。(笑)) 軽くこう反論しておいた。 「麻生大臣は、『対話と圧力』とか、『戦略的であること』とかをあたり前だと言いますが、私はそうは思いません。 これまで外務省にそういったマインドがあったかどうかは、はなはだ疑問だと思っています。 たとえは、政府が正式に『圧力』という言葉を使ったのは、かなり最近になってからだと記憶しています。」

 

 午後2時過ぎに、予算委員会を退出。 東京駅から、午後3時の新幹線に乗った。 伊香保温泉で行われる群馬県自民党県連の総会に出席するためだ。 30年近くにわたって上州の政治を動かしてきた福田系・中曽根系の2つの県議グループがそれぞれの看板を外し、自民党県議団として「ひとつにまとまる」という流れになった。 その方針を正式決定する(?)歴史的な会合だ。 群馬県選出のほとんどの国会議員と県会議員が出席すると聞いた。 福田康夫前官房長官も、中曽根弘文元文部大臣も、同じ車両に座っている。 この会議の席上で、来年の「参院選挙の公認問題」が持ち出されるかどうかは分からない。 が、(万一少しでも話す機会があれば)短く、正々堂々と「公認のお願い」をしようと考えている。

 

 あ、「もうすぐ高崎駅」のアナウンス。 この続きは次回のレポートで。