午後8時。 高崎から東京に向かう新幹線の中でパソコンを開いた。 午前中から午後にかけて、南牧村、下仁田町を中心に挨拶回り。 下仁田町ではお世話になっている町議がぴったりと同行してくれた。 まるで選挙期間中のようなペースで、町内の拠点をスラロームした。 午後4時。 吾妻郡某村の村長選挙候補者を激励訪問。 午後5時から自民党渋川市支部総会、午後6時30分には桐生市某地区の後援会役員会発足会合に、30分遅れて飛び込んだ。

 

 実を言うと、今朝は予定の新幹線に乗れなかった。 連日の寝不足と疲労(それともストレス?)で、目覚まし時計の音に身体が反応しなかった。 よっぽど休もうかと思ったが、地元秘書があちこちにアポを入れている。(に違いない。) 何とか1時間遅れの列車をキャッチ。 移動中の車の中で何度も意識を失った。 夜は午後9時過ぎから東京でミーティングがひとつセットされている。 悪いけど、少し早めに切り上げさせてもらおう。 明日も、消防の表彰式、結婚披露宴、商工会議所青年部によるパネルディスカッション等、地元日程がぎっしり詰まっている。

 

追伸:

1.車内販売のカートで熱い紅茶を買った。 Tバッグを取り出し、シュガーとミルクを入れてかき混ぜる。 うーん。 いい香りだ。 

2.昨日の午後、参議院自民党の会長室を訪ねた。 青木幹雄議員会長に「許可」をもらわねばならないことがあったからだ。 約30秒で用事をすませ、ペコリと頭を下げて部屋を出ようとしたところで、後ろから「山本さん!」と呼び止められた。 「あのねえ。 参議院選挙の公認の件だけど、党本部のほうからすでに県連に通知を送ってますから、早く公認をとるようにしてください!」 優しいトーンだった。

 ううむ。 青木会長のこのフレーズには、いろいろな意味が込められている。 あらゆる情報を頭に入れてのセリフだ。 この言葉の深さ、巧みさ、そしてメッセージを発信する絶妙のタイミング。 ああ、なんて恐ろしい人だろう。

 

3.自民党渋川市支部総会で、15分の国政報告をやった。 メール問題の顛末について解説した。 最後にこうつけ加えた。(*要約です。) 「来年の参議院選挙で、群馬県の議席が2から1になることは間違いありません。 先ほど、私の兄貴分である00県議から、『現職の山本さんが公認される』と言っていただきました。 が、私は現職だからと言って、自分が自動的に公認されるなどとは思ってません。」 さらにこう続けた。「2から1になるのですから、私以外の人が手をあげるかもしれませんし、いろいろな状況が起こってくるのも当然だと思っています。 でも、この10年間、自民党の国会議員として一生懸命やってきました。 もし、私より能力があって、魅力があって、若くクリーンで、参議院議員として私以上に国政で活躍出来る候補者が出てきたとしたら、皆さんにはその人を選んでいただいて結構です。 でも、山本一太は(欠点だらけでも)頑張っている、自分の信念を貫いている、将来はもっといい政治家になるかもしれない、あと6年のチャンスを与えてもいいと思ったら、私を応援してください。 私をぜひとも公認候補にしてください!!」 

 ひと息ついて、こう締めくくった。 「私は上州群馬県で生まれて、群馬県で育ちました。 ここで幼稚園に通い、悪戯をして母親に叱られました。 小学校で遠足に行き、中学校で仲間とクラブ活動に汗を流しました。 ここ渋川市に下宿して地元の高校に通い、ここで青春時代を過ごしました。 自分の中には上州人の熱いDNAが流れています。 来年は群馬県の代表として(堂々と)選挙に出たいと思っています。 公認問題はここ数ヶ月で決着がつきます。 ぜひ、山本一太を応援してください。 ええと、何か、選挙直前か選挙中の演説みたいになっちゃいましたが。(笑)」

 

 出席者から大きな拍手があった。 前から5列目のおじいちゃんが涙をふいていたけど…?? もしかすると、気持ちが通じたのかなあ。