午後6時15分。 都内の喫茶レストランでパソコンを開いた。 午後6時30分から、ここで某社のジャーナリストと情報交換をする。 

 

 さて、本日午前11時。 党本部の「海外経済協力ワーキングチーム」に出席した。 武見敬三事務局長から提示された取り纏め案には、「JBICの円借款部門を分離し、JICAと統合する」ことが明記されていた。 約1時間ほどの議論の結果、提言案は大筋で了承された。 よしっ! 次回は、いよいよ「合同部会」での最後の攻防(平場の戦い)だな。

 

 あ、待ち人が来た。 この続きは後ほど。

ーーここからは東京の部屋からのレポート。 時計の針は午後11時50分を示している。ーー 

 

 官房長官の下に設けられた「ODA有識者会議」のほうも、「JBIC存続」で一致しているというわけではなさそうだ。 昨晩、武見敬三氏が電話でこんなことを言っていた。 「ねえ、山本さん。 いろいろな情勢を分析してみるとさあ。 ようやく我々が考えている方向に動き出している気がするんだよな。 00さんも、白旗を上げたようなんだよ。」 そこでこう答えた。 「武見先生。 00さんがそんなことで白旗を上げるとは思えません。 財務省は逆転をあきらめていない。 最後まで油断は出来ませんよ!」 武見氏は、「そうだな。 あんたの言うとおりだよ。」と話していた。 そう。全く油断は出来ない。 財務省から、更なるウルトラDとか、ウルトラEが出て来ない保障はない。

 

 午後12時30分。 森派総会に30分遅れて合流。 森会長のスピーチは聞けなかった。 会議室は、ほぼ満席。 昼食のウナ丼弁当に取りかかったところで、高市早苗衆院議員から党のBSE調査団について報告があった。 木村太郎氏と高木毅氏がさらに10分遅れて入ってきた。 2人ともちゃんと「遅刻届け」を出したのかなあ。(笑)

 

 午後2時20分。 衆院本会議の直後に院内の幹事長室で武部幹事長に会った。 「総裁選挙メイクドラマ・プロジェクト」のメンバー10名とともに、「予備選挙導入の提言」を届けた。 武部氏は「党則改正」による予備選挙には慎重だった。 が、きちんと耳を傾けてくれた。 「まあ、盛り上げていってください。 国民参加という側面も少し考えてもらいたいな。」と話していた。 22名の有志でまとめた「提言」がデビューした。 このことで「メイクドラマ」グループの存在が認知された。総裁選挙を変えるための戦いはここから始まる。

 

 党則改正のための党内世論を盛り上げていくと同時に、東京都連や各地域の県連、自民党青年局等との連携を強めていく。 ダイナミックな「一本背負い」(党則改正)で「一本」を狙っていくが、場合によっては「足払い」や「体落とし」に技を切り替え、「有効」を積み重ねるという作戦もある。 とにかく、行動を起こさなければ、何も変わらない。

 

 午後4時20分。 総理官邸で安倍晋三官房長官に面会。 こちらは「対北朝鮮経済制裁シミュレーション・チーム」のメンバー7名と一緒だった。 午前中に拉致対策本部で了承された北朝鮮人権法案の骨子案を説明し、政府の理解を求めた。 官房長官の反応は前向きだった。 

 

 あ、もうこんな時間(午前12時40分)か。 とにかく不器用なので、いろいろなことが一度に出来ない。 やらなければならないことは山ほどあるのに。 くそっ! どなたか「クローン人間の作り方」を知っていたら、至急メールください!!(笑)

 

追伸:

1.「李下に冠を正さず」という諺がある。 ODA有識者会議のメンバーは、ぞれぞれ立派な方々だと思う。が、(不正があったとは思わないが)「人選」については、もう少し配慮が必要だったのではないだろうか。 誰がいつどうやって選んだのか。 このことは、一度、きちんと検証する必要がある。

2.本日の「海外経済協力ワーキングチーム」会議の席上、ODA有識者会議の事務局を務める財務官僚が、(昨年12月の自民党「政策金融改革に関する合同部会」でまとめられた方向性と、少し後に経済財政諮問会議で発表された方針がやや違うということを指摘しながら)「そうすると、(JBIC改革に関する)経済財政諮問会議での方針が間違っているということなんでしょうか?」と発言した。 

 瞬間的に、「え、間違っているって、それはどういう意味で言ってるの?」と噛みついた。 まるで、党の合同部会で決まった「国際金融と円借款を切り離す」という方針に「効力がないかのような」言い方だったからだ。 この財務官僚の言葉を聞いて、改めて思った。 やはり、財務省は「JBIC組織丸ごと存続」をあきらめていない。 ね、武見さん。私の言ったとおりでしょう?

3.やはり同じワーキングチームの会議で隣の席に座った財務省の某課長がにやりとしながら言った。「国政レポート、いつも拝見しています。 前回のレポートは、財務省を褒め殺しでしょうか。(笑)」 自分はそんな高級テクニックを使うほど頭が複雑ではない。 思ったことを正直に書いただけだ。 財務省には優秀な人材が多い。 ただ、その財産を「省益」ではなく、「国益」に使って欲しいと思う。