午前7時。高崎の自宅で目覚めた。 午前8時から高崎駅の西口で街頭に立った。 いつもの場所で(いつもと同じ音量で)マイクを握り、国政報告をスタートさせた。 15分ほど話したところで、3人の警察官がこちらに向かって歩いてきた。 何か用事がありそうな様子だったので、演説を止めて、「どうかしましたか?」と聞いた。 警察官の1人が口を開いた。 「いえ、ちょっと警察のほうに電話がありまして。この近くのホテルの宿泊客の方からだったんですが…。」(*とても礼儀正しい口調だった。)

 

 「山本:え?音がうるさいってことなんですか?」 「警官:はい、そうなんです。」「山本:でも、毎週月曜日に、しかも4年間もここで街頭演説をしているんですけど。マイクの音量も変わってませんし…。」 「警官:そうですよね。ずっとやっておられるわけですからね。」「分かりました。とにかく、少しマイクのボリュームを下げてやることにします。」「警官:そうですね。よろしくお願いします。」

 

 西口の周辺のホテルを見回してみたが、この程度の音量で宿泊客を起こすなどというのは考えにくい。(*だいたい、ホテルの中まで聞こえるとは思えない。) 道路使用許可もとっている。 4年間、同じ場所でしゃべり続けているが、これまで一度として「うるさいから、やめろ!」などというクレームをつけられたことはない。 地元秘書が言った。「一太さん、これは明らかに誰かの『嫌がらせ』ですよ。ホテルの宿泊客だったら、普通はまずフロントに連絡するに決まっている。直接、警察署に電話なんか入れるはずがない!」 なるほど。いよいよ、妨害工作(?)が始まったな。

 

 それでも(マイクの音を小さくした上で)最後まで演説を続行した。 その後は前橋市内の挨拶回り。午後2時30分まで飛び回って、高崎駅で午後3時過ぎの新幹線をキャッチした。 今日は政局のマンデー。たとえ10分でも「アイ・ワイ懇」をやろうと思う。

 

追伸:

1.自分は、生まれ育った故郷(群馬県)を愛している。この地で幼稚園と小学校に通い、初めてスキーをつけ、公園や広場で友達と遊び回った。 中学校でクラブ活動をやり、同級生と遠足に行き、マラソン大会で走り、お祭りで神輿を担ぎ、高校の文化祭で歌った。 熱しやすく、義理人情に厚い「上州人」が好きだし、群馬県人であることを誇りに思っている。




 残念ながら、「山本一太」が「群馬県選出の政治家」(というか国会議員)として活動出来る期間は、本当に「あと1年」しかないかもしれない。 今日、真剣にそう思った。そうだとしたら、なおさら後悔しないように行動しなければならない。 この10年間、常に「バッジを捨てる覚悟で」政治活動に取り組んできた。 9月に向けてそのことを証明する。 信念を曲げずに突き抜ける。それ以外の選択肢はない。




2.新幹線に乗り込むちょっと前に、親しい友人から電話がかかってきた。 「私が政治家でなくなっても、今までどおり、付き合ってもらえますかねえ?」と聞いた。 即座に、「そんなのあたり前じゃないですか。関係ないですよ。一太さんは、一太さんなんだから!」という言葉が返ってきた。 ちょっびり嬉しかったなー。