夜8時。東京に向かう新幹線の中にいる。ペットボトルの紅茶(ホット)を飲みながら、お馴染みのHP画面を呼び出した。本日2本目の国政レポートに取りかかっている。今日は朝から晩まで県内各地で各種の「新年会」が(同時刻に)開催されていた。(*面倒臭いので会合リストは書かない。)最後の日程になった「高崎市歯科医師会」の会合には、約3分しかいられなかった。(*ああ、せわしい1日だった。)

 

 さて、夕方に行われた富岡市の「経済六団体新年祝賀会」で、参議院副議長の角田義一氏と同じ来賓テーブルに座った。民主党の角田副議長は、過去、群馬選挙区で二度の参議院選挙を戦った強力なライバルだ。が、なぜか仲は悪くない。「支持者」の層が重なっていないことに加え、角田氏が「がらっぱちで義理人情に厚い」チャーミングな人物(まさに上州人)だからだと思う。

 

 その角田副議長が挨拶の中でこう言った。「皆さん。今年の9月には、ようやく小泉内閣が終わります。私は早く来い来い9月という思いであります。だいたい、小泉さんには情がない。小泉改革で格差が広がって、『弱肉強食』のひでえ世の中になった。まあ、山本さんは反論があるかもしれませんがね。(笑)」そして次のように宣言した。「私はポスト小泉は(他党のことに口を出すなと言われるかも知れないが)自民党の00さんがいい。00さんにぜひ総理になって欲しいと思っています。どうも、山本さんとは意見が違うようだけど。民主党は当分、政権なんて獲れません。4年間は衆議院選挙はないでしょうから。」 得意の角田節を炸裂させ、反論を聴かないまま退出してしまった。

 

 角田氏の後に挨拶に立った。こう切り返した。「個人的には尊敬する角田副議長のご意見ですが、短く反論したいと思います。まず第一に、私が角田先生なら、他党の政治家の名前を挙げて『総理になって欲しい』などとはけっして言いません。自分の党の党首をリーダーにしたいと発言します。このことから考えても、いかに現在の民主党が危機的な状況にあるかがよく分かるという感じです。」(*会場から笑いあり。) さらに言葉を続けた。 「角田副議長は練達の政治家。個人的心情からだけではなく、いろいろなことを考えて言葉(ポスト小泉発言)を発しているに違いありません。来年の選挙は(このままなら)1議席をめぐって私と角田副議長が戦うことになる。そこまで計算した戦略的なアピールであることを、皆さん、どうぞ忘れないでください!」(*会場から再び拍手と笑い。)

 

追伸:

1.これから東京で2つの日程をこなす。午後9時過ぎに都内の喫茶レストランで友人のジャーナリストと会う約束をした。「北朝鮮問題」について情報交換する。その後、午後10時30分過ぎから某テレビ局内の会議室(?)でインタビューを受ける。「ポスト小泉」について聞きたいとのことだった。もちろん、逃げない!! 

2.来年の参議院選挙で「群馬地方区」が1議席になることが、ほぼ「確定」した。1月20日に開幕する通常国会に自民党から「定数削減のための議員立法」が提出される運びだ。「4減4増」などという中途半端な改革には今でも反対だ。が、こうなっては仕方がない。国会も3月末までは予算や重要法案の審議で手一杯の状況になる。早くてもこの法案の審議、成立は4月以降になるだろう。