夜9時過ぎ。都内の中華レストランで、少し遅い夕食(中華雑炊)を食べた。熱いスープをすすりながら、妻と今年の目標(?)について話し合った。突然、携帯電話が鳴った。 和歌山の世耕弘成参院議員からだった。 

 

 「あ、一太さん。世耕です。今、日本テレビの『ものまねバトル』見ちゃいました。良かったですねえ!(笑) 妻と2人で盛り上がって、それで電話しちゃったんですよ!」「え、世耕さん、 あれ、見たの? オレは(恐くて)とても見れないんだけど。」「いや、一太さんのいつものナンバーと違うなと思ったけど…(歌は?)やっぱり良かったですよ。」

 

 すぐに仕事の話になった。 「世耕:ところで、今月の28日に和歌山に来てもらう件、よろしくお願いします。(*そうだ。世耕さんの選挙区に行くことになっていた。)『世耕VS山本』ということで、地元でカッコいい『チラシ』も作りましたから、ね。」「山本:うん、必ず行きます。その『世耕VS山本』のチラシ、ぜひ1枚、欲しいなー。」 

 

 最後にこうつけ加えた。「今年はまず世耕さんにネット選挙の法律を作ってもらって、その後はいよいよ政局だから、ね。早いうちに『勝手補佐官』を復活させて、(安倍内閣実現に向けて)頑張りましょう!!」 世耕氏が答えた。「ええ、よく分かってます!!!」 迷いを感じさせないトーンだった。

 

追伸:少し柔らかい話が出たついでに、「誰でもピカソ」のことを書いておこう。昨年12月、テレビ東京の「誰でもピカソ:芸能人アートバトル」に出演(スタジオ収録)した。 4人の芸能人プラス国会議員の5名が「アートの才能」を競った。自分で言うのもなんだけど、かなりレベルの高いコンテストだった。「ICHITA」と命名したロックバンドを引き連れ、スタジオでオリジナル曲「かいかくの詩」(03年、東芝EMIから発売)を熱唱した。

 「ICHITA」のメンバーは5名。ボーカルとギター2本、ベース、ドラムという編成だった。自分を除く4名は、普段は「Invisible Man's Death Bed」(インビジブルマンズ・デスベッド=直訳すると「透明人間の死の床」)というインディーズ系のグループとして活動している。その筋では熱烈なファンを持つカッコいいロックバンドだ。(*「高崎野外ロックフェスティバル」でもコラボを組んだ。) テクニックも魂もあるけど、何より4人の人間性が気に入っている。

 

 「芸術」(アート)には、社会を変える力がある。そして、ロックであろうが、クラシックであろうが、民謡であろうが、「音楽」をやっている人間なら、皆、分かるはずだ。「音楽」というものが、年齢も、国籍も、宗教も、そして時間さえも超越出来る強力なメッセージになり得ると知っている。ビートルズは世界中の若者たちに影響を及ぼし、誰よりも(恐らく米国大統領よりも)社会を変えたと思う。ボブ・マーレーのレゲエがジャマイカの独立を実現した。南アフリカのアパルトヘイトと闘い、勝利した人々を支えたのも音楽だった。そして、U2のナンバーは、きっと世界の多くの政治家にインスピレーションを与え続けている。 

 

 自分は、もちろん「プロのミュージシャン」ではない。(*そんなことを言ったら、本物のミュージシャンたちに失礼だ。)が、政治家としての自分の信念やメッセージを1人でも多くの国民に発信したい。そのために(どんなに批判されようと)「音楽と政治のキャンペーン」を続けようと思っている。政界には他にも「音楽好きの政治家」はいる。が、ライブを「政治キャンペーン」のレベルにまで高めている国会議員は、山本一太しかいない。(と思う。) 

 

 「誰でもピカソ:アートバトル」の放送日は、まだ決まっていないようだ。が、2月中にオンエアになる可能性が高いとのことだった。アートバトルの審査委員長は世界的なアーティストである村上隆氏。「激辛のコメント」を覚悟して出場した。結果は「見てのお楽しみ」です。