午前9時。都内某ホテルで行われた生活衛生議員連盟総会に出席。午前9時30分。党本部の外交関係合同部会で平成18年度の外務省関係予算の説明を聞いた。

 

 午前11時。日本バラ切り花協会の幹部4名(*会長は群馬出身)に同行して首相官邸へ。飯島勲秘書官と安倍晋三官房長官に花束を贈呈した。飯島秘書官は、「いや、去年に引き続き、ありがとうございます。素晴らしいバラですねえ!」と言いながら記念写真に快く応じてくれた。「皆さん、私はこの飯島秘書官にとてもお世話になってるんです。小泉総理のまさに右腕ですからね。」「いやいや、こちらこそ、いつも山本先生にご迷惑ばかりかけていて、頭が上がらないんですよ。」2人でそんな会話を交わした。

 

 飯島氏がこんなふうに言葉を続けた。「飯島:皆さんね。山本先生はとにかく元気が余っていて、いろいろ偉い人から怒られてるみたいなんですよ。(笑)でも、いつも励ましてるんです。大丈夫、うちの小泉の若い頃に比べたら、ちっとも大したことないって。田中元首相の全盛時に神奈川の選挙区で『田中金権政治打破!』なんて叫んでたくらいですからね。」 こちらも言葉を返した。「山本:そうそう、小泉総理の昔の暴れっぷりを聞くと安心するんです。(笑)とにかく、私は政界に入って以来、小泉総理と安倍官房長官の2人をずっと応援してきましたから。この姿勢は全く変わってません。」 「飯島:あのね。協会の皆さん。普通の政治家なら、内々には『ポスト小泉は安倍官房長官がいい』と囁いて、しかしマスコミ向けには『いや、政界は一寸先が闇ですから、誰になるかは分かりません』と答えるのが普通でしょう。なのに、山本先生はカメラの前で堂々と『次は安倍さんしかありません!』なんて言うんだから、まいっちゃいますよ!!(笑・笑)」 

 

 続いて安倍官房長官に会った。切りバラ協会の幹部が去った後、官房長官執務室で10分ほど(2人きりで)話をした。会話の中身は書かない。が、改めて安倍長官の「優れた政治センス」を感じた。自分にとっては「とても大事な」ミーティングだった。 来年1月に通常国会がスタートしたら、1週間に1度、必ず官邸に足を運ぶ。そう決めた。超多忙な総理や官房長官には、会えなくてもいい。ターゲットは、2人の秘書官。飯島総理秘書官と井上官房長官秘書官の「ダブル・I」だ。2006年、「アイ・ワイ懇」が「ダブル・アイ・ワイ懇」に進化する。

 

 来年の9月に向けてコンタクトを取らねばならないもう1人のキーパーソンは、竹中平蔵総務大臣。年明けから竹中さんとも頻繁に連絡を取るつもりだ。出来れば毎週月曜日の午前中を「政局のスペース」にして、官邸や竹中大臣やその他の重要人物に会う時間に充てたいと思う。いわば「政局のマンデー」だ。

 

 さて、午後はマスコミのインタビュー、政調審議会での外務省予算復活要求項目の説明(部会長のお仕事)等のスケジュールをこなした。その後、2つの重要会合を主催した。午後2時からの「対北朝鮮経済制裁シミュレーション・チーム」の会合と、午後3時30分からの「部会の常識を壊す会」だ。「対北朝鮮シミュレーション・チーム」の会合では、来年1月の通常国会提出を目指す「北朝鮮人権法案(新バージョン)」と「経済制裁促進法(仮称)」の法案骨子(案)を発表した。特に「人権法案」のほうは、実際に可決・成立する可能性があると見ている。

 

 午後3時30分から「部会の常識を壊す会」の発足会合。部会長有志6名のうち、5名が参加した。本来は「部会長不良軍団」とか、「独立愚連隊」とかいう名前にしたかったが、マスコミ関係者から、「そんな名称じゃあ、とても記事になりませんよ。(笑)」というクレームがあった。結局、いかにも議員勉強会という感じの名前に落ち着いた。「部会と政府のあるべき役割」について勉強するだけではなく、「議員外交」についてもこのグループで積極的にやろうという話になった。部会長の任期は実質的にあと9ヶ月。それぞれの分野の党の責任者として、様々な発信をしていくことになるだろう。ちなみに「壊す会」のメンバーは次のとおり。

大村秀章衆院議員:厚生・労働部会長

江崎洋一郎衆院議員:金融・財政部会長

新藤義孝衆院議員:国防部会長

松島みどり衆院議員:経済産業部会長

松野博一衆院議員:文部科学部会長

山本一太参院議員:外交部会長

 

このグループの立ち上げに際して、上記の5人に以下のようなメール(12月16日送信)を送った。参考までに添付する。

追伸:そういえば、明日の午前中に中川秀直政調会長に会うことになっている。別件ではあるが、この会のことについても(誤解のないように)簡単に説明しておこう。「この会の活動は、中川政調会長の改革を後押しすることになる」と。

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部会長有志の皆さんへ、

電話等でお話しした部会長有志6名による不良グループ「常識を壊す会」を近く発足させたいと思います。部会長としての任期は泣いても笑っても来年の9月まで。それまでこの有志の会で部会改革や党改革について勉強を重ね、メディア等を通じて大いに我々の提言を発信していこうではありませんか!! 

会の目的についての私のイメージを簡単に言えば、小泉内閣の下で生まれた政治主導、官邸(政府)主導の新たな政治状況の中で、「党の部会と政府」がいかなる関係を持ち、どのような役割を果たすべきかを研究、発信することにつきると考えています。部会長が自動的に内閣に入るシステムも含め、党改革全般についても、自由に議論し、大いに発言していけたらいいと思うのですが、いかがでしょうか。幹事長とか、政調会長とか、あるいは内外の有識者をゲストに招いて勉強するというやり方も検討してはどうかと思っています。

出来れば来週中に30分でも「発足会合」を持ち、こんな動きが始まったことを党内外にアピールしたいと思います。うちの秘書から各事務所にコンタクトをとらせていただきますので、秘書の方に日程調整の指示を出しておいていただけると助かります。

お互い、こんな重要な時期に「部会長」になったわけで、少しは「やんちゃ」をやりましょう!! よろしくお願い致します。