東京駅で朝の新幹線に乗った。駅の売店で買った朝刊各紙にサッと目を通し、パソコンを取り出した。本日は高崎駅の先の上毛高原駅まで行く。吾妻地域を中心に「年末の挨拶回り」をやる予定だ。
ポスト小泉には「安倍晋三官房長官を温存すべきだ」とか、「次の総裁選挙には出さないほうがいい」という意見があるらしい。が、自分には、こうした言葉が、「旧来型の派閥政治を守るために、世代交代を阻み、安倍内閣の芽を摘み取っておかねばならない」という意味にしか聞こえない。世の中の流れは速い。ここで逡巡したら、安倍氏が総理になるチャンスは二度と回って来ないだろう。今の自民党に「ワンポイント・リリーフ」を送る余裕があると考えている幹部がいるとすれば、まさしく「小泉劇場選挙・大勝余韻病症候群」による「慢心疾患」にかかっているとしか言いようがない。改めて言っておく。「小泉改革路線」を真の意味で継承出来るのは、安倍晋三官房長官以外にはいない。
次回の総裁選挙まであと10ヶ月。多少怒られようが構わない。自らの信念に従って行動する。ポスト小泉に向けて、派閥横断の「安倍待望論」を盛り上げていきたい。安倍さんには、次世代の代表として、自民党期待のエースとして、堂々と総裁選挙に名乗りを上げて欲しい。自民党にとっても、日本にとっても「試練の時代」だからこそ、あえて火中の栗を拾ってもらいたい。戦後政治史上「最も若い総理大臣」を目指してもらいたい。政治生命をかけて応援する。
昨日の午後5時。党本部の平河クラブ。有志議員7名が集まって、「総裁選挙メイクドラマ・プロジェクト」の発足記者発表をやった。呼びかけ人は8名。大村秀章氏、平井卓也氏、河野太郎氏、水野賢一氏、中野正志氏、山際大四郎氏、上野賢一郎氏、山本一太ということになった。一昨日の早朝、眠い目をこすりながら、以下のような趣意書案を書いた。(*あれ、こんなシーン、以前もあったな。)
ーーー自民党総裁選挙「メイク・ドラマ」プロジェクト(趣意書)ーーー
先の衆議院選挙は自民党の圧勝に終わった。「改革を止めるな」をスローガンに掲げた小泉総理のリーダーシップの下、与党併せて320議席という衆議院の3分2を超える議席を確保する歴史的な勝利だった。
この選挙結果を受け、郵政民営化法案は衆参両院で可決・成立した。小泉総理は、自らの総裁任期が終了する来年の9月に勇退することを繰り返し明言している。そして、残り1年の任期中に、行財政改革や地方分権を含む更なる改革の推進を表明している。我々は小泉政権のこの「改革路線」を、党内でしっかり支えていきたいと考えている。
我々は、今回の選挙で小泉自民党が300議席に迫る勝利を得たことは、逆に言えば自民党がそれだけ大きな責任を負ったということだと認識している。すなわち、この絶対過半数を背景に、自民党が慢心して改革を怠ったり、国民との約束をないがしろにするようなことがあれば、次回の選挙で有権者からの厳しい審判を突き付けられることは間違いない。
民主党では、選挙の惨敗を受けて40代の若い党首が登場した。野党の新党首は新しい改革の党をアピールすると同時に、与党に対して「改革競争」をしかけることを言明している。しかも、9月の選挙で自民党が大きく議席を伸ばした都市部において「民主党候補の得票が下がっていない」こと、さらには来年以降の国政選挙では小泉総理の国民的人気に頼れないこと等を考え合わせると、次回の衆議院選挙(又は参院選挙)が、自民党にとって極めて厳しい戦いになることは必至だと考えている。
こうした状況の中で、自民党が次回の選挙に勝利し、引き続き政権を維持していくためには、手を緩めることなく改革を断行すると同時に、党改革のための不断の努力を続けていく以外に選択肢はない。
今回の選挙では、自民党のメディア戦略が大きな役割を果たした。が、選挙を勝利に導いた主な要因は広報戦略そのものではなく、小泉純一郎というリーダーの「存在そのもの」だったことを忘れてはならない。この4年間、小泉総理が利権構造や古い政治体質に果敢に切り込むことが出来た最大の理由は、派閥の合従連衡というシステムを離れたところで選ばれた(いわば民意によって選ばれた)首相だったという事実を再認識する必要がある。要するに、次回の国政選挙に向けて展開しなければならない最も重要な戦略は、ポスト小泉に「誰をどんなプロセスで選ぶか」、そして総裁選挙のレースを「いかにドラマチックに演出出来るか」ということにかかっている。
このことを踏まえ、我々はここに自民党の有志若手・中堅議員によるグループ「総裁選挙メイクドラマ・プロジェクト」を立ち上げることとしたい。このプロジェクトの目的は次の4点に集約される。
(1)総裁選挙に新たなメイクドラマを創出し、自民党の新しいイメージを内外に発信する。
(2)誰にでもチャンスのある「開かれた党」の姿を有権者にアピールする。
(3)総裁選挙を通じて常に「新しい次世代のスター」が登場する状況を作る。
(4)総裁選挙における「脱派閥」の構図を加速させる。
上記の目的を実現するため、我々は来年9月に勇退する小泉首相の「後継者」を決める次回の自民党総裁選挙に「予備選挙制度」のシステムを導入することを提案する。この「予備選挙」においては、推薦人の数を含む立候補要件を緩和し、より多くの候補者が出馬出来る仕組みを作るべきだと考えている。同時に、選挙期間を延長し、候補者が国民の前で互いの政策を戦わせ、競争を通じて進化を遂げていく(いわば米国の大統領選挙のような)プロセスを整備したい。たとえば「予備選挙」の中で各候補者の全国遊説を設定すれば、国民に開かれた自民党とその政策をアピールする絶好の機会になるだろう。この場合、本選挙と予備選挙の関係をどう位置づけるのか、選挙期間をどのように設定するのか、党員その他の民意をいかに選挙結果に反映させていくのか等の詳細設計については、今後、グループ内で十分な議論を重ねていくこととしたい。
本会「メイクドラマ・プロジェクト」では、党内から出来るだけ多くの参加者を募ると同時に、来年1月から定期的な勉強会をスタートさせる方針を決めた。遅くとも2月中には予備選挙を含む「新たな総裁選挙システム」に関する具体的な提言を取りまとめ、内外に発信する。併せて、提言の内容が来年9月の総裁選挙に反映されるよう、様々な形で党執行部に働きかけていきたいと考えている。