昨日の閣僚人事に続き、副大臣・政務官・委員長の人事が発表された。ここには、総理(官邸)の意向が全く反映されない。相変わらずの「派閥均衡」人事だなー。特にひどいのが、参院自民党の配材。リストを見ながら、つくづく思った。「まさに停滞の府。ジュラ紀の組織だ。年功序列と派閥均衡のシステムが頑なに生き残っている。『適材適所』も『抜擢」も、ほとんど皆無だ!」そして、改めて自分に言い聞かせた。「やっぱり政治家としての自分の生き方は正しかった。たとえば、同期の中で少し早く副大臣とかを射止めようと思ったら、実力者に気に入られる必要がある。そのためには、いわゆる『雑巾がけ』をやらねばならない。目立つことも許されない。そんなことをして参院自民党の少ないポストの一つを確保したとしても、さぞかし『つまらない議員』になっていたことだろう。」さらにこう考えた。「2年後の参院選挙で自民党は惨敗する。参院自民党を『無個性の府』にしたつけが必ず回ってくる。もっとも、壊滅的に負けて初めて、本当の参院改革が始まるのかもしれない。」

 

 小泉総理は(いつものように)参院の閣僚人事を青木幹雄議員会長に「丸投げ」した。別に批判するつもりはない。総理の戦略を考えれば、自然の流れだと思うからだ。が、ポスト小泉のリーダーは「参院執行部の独自の人事権」をそのままにしてはいけない。自民党が、次回(2年後)の参院選挙を勝ち抜く方法はたったひとつしかないからだ。

 その方法とは…来年の総裁選挙で国民にアピール出来る「新世代の総理」を誕生させることと、参院選挙候補者の決定権を党本部に集中(一元化)させることだ。事前の調査で「民主党候補に勝てない」と判断される候補者は(現職であっても)「すげ換える」くらいの厳しい候補者選抜が必要になるだろう。そうした選挙区に(公募システム等を通じて)「若くて魅力のある」新人を擁立する。これをやらないかぎり、2年後の参院選挙は100%負ける。

 

追伸:

1.嬉しい(いい)人事もあった。河野太郎氏や菅義偉氏や木村太郎氏が「副大臣」に就任したこと。特に注目したいのは、国際派の塩崎恭久氏の「外務副大臣」への抜擢。塩崎副大臣は、こりゃあ、活躍しますよ! そうそう、舛添要一氏の「外交防衛委員長」にも期待している。

2.今晩8時30分から某参院議員と会う。参院人事の「丸投げ構造」がなかったら、大抜擢されていたかもしれない人物と懇談する。(笑)こちらの「YS懇」も終わらない。