午後8時10分。成田空港ビルの中にある喫茶店でパソコンを引っ張り出した。熱いアールグレー・ティーを飲みながら、キーボードの上で指を滑らせている。先ほど、「短い中国出張」から帰国した。飛行機の到着が遅れた。予定より1本後の成田エクスプレスに変更。まだ30分ほど時間がある。電車に乗る前に、本日のレポートを片づけちゃおう。

 

 10月29日、30日と、1泊2日の忙しい日程で中国(北京)を訪問した。中国の「議会」(日本の議会とは異なるが)にあたる「全国人民代表大会常務委員会」及び「政治協商会議」の有力メンバーと会った。気鋭の日中問題研究者や中国関係の友人たちが力を貸してくれた。それぞれの場所で、かなり突っ込んだ議論をやった。日中の議員交流(?)に関して、「小さなきっかけ」を掴めた気がする。いよいよ、日中関係にも「山本プロジェクト」が進出する。ただし、最初から大きな交流メカニズムなんて狙っていない。時間をかけて「信頼関係」を作る。そして、自分より若い「次世代政治家グループ」に引き継げるような「芽」を残せればいい。そう思っている。

 

 あ、そうか!明日は「第3次小泉改造内閣」がスタートする日だった。明日の午後から夜にかけて組閣が行われる。夜までに新しい小泉内閣と新たな党三役が決定、発表される。永田町の「戦国武将」の手による最後の大型人事だ。全く予想がつかないだけに、ちょっとわくわくする。(自分には全く関係がないだけに、気楽に予想を楽しめたりして!(笑))

 

 組閣といえば、明日、明後日にかけて、複数のテレビ番組からスタジオ生出演や取材の依頼が舞い込んできた。(*思ったとおりだなー)「小泉新内閣の布陣」と「新たな党執行部体制」についてコメントしてほしいとのこと。ううむ。やっぱり、メディア関係者の間では、「政治家としての評価」より「コメンテーターとしての価値」のほうが高く見られているようだ。(笑・笑)喜ぶべきか、悲しむべきか…。