午後5時。東京駅から新幹線をつかまえた。ホームの売店で買った「カシューナッツ」をかじりながら、本日2本目のレポートに取りかかっている。車内販売のカートはまだ回って来ない。高崎駅で降り、地元秘書の車で渋川市の「お通夜」に向かう予定だ。ううむ、瞼が重くなってきたな。




    ーーーーーと、ここまで書いて意識を失ったーーーーーー

    

 ここからは、高崎から東京に向かう新幹線の車中で書いている。時刻は午後7時35分。思ったとおり、車内販売のカートに「温かい紅茶」は置いていなかった。地元を移動中、数名の新聞記者から電話がかかってきた。「HPレポートに書いてある2つのプロジェクトって何ですか?政策ですか?それとも政局に関係する動きなんですか?」「いや、まだ構想中なので、詳しくは言えません。(*って、秘密にするほどのプロジェクトではないけど。)間もなく、分かりますよ。今月中に、2つとも必ずスタートさせますから。」「ふうん。来週の紙面に書きたいなあ。(笑)まあ、固まったら、教えてください。」「うん。興味を持ってもらえるのは嬉しいです。『なあんだ、こんなことだったのか』なんてガッカリしないようにね。(笑)」

 

 以前にもここに書いた。今回の選挙を勝利に導いたのは、小泉総理という「存在そのもの」だと。そのことを前提にあえて「勝利の功労者」をあげるとすると、7名の人物が浮かび上がってくる。前々回のレポートの「追伸」に具体的な名前を書いた。(*もちろん、自分の名前は入ってません!(笑))が、誤解を与えてもいけないので、翌日に削除した。それでも(あえて)たった2人だけリストアップするとすれば、武部幹事長と飯島秘書官だと思う。特に、小泉改革の「弁慶役」を演じた武部幹事長の功績は大きかった。小泉総理の決断を間近で目撃し、さらに選挙の最前線で戦った山本一太が言うのだから間違いない。

 

 今度の総選挙において、小泉総理は「郵政民営化」を争点とした「政策中心の選挙」を最後まで貫いた。国民は、総理のこの「一貫した姿勢」に共鳴した。そして、「すべての選挙区に郵政民営化賛成の候補者を擁立する」という総理の信念を具現化したのは、選挙の最高責任者である武部氏の「決断力と行動力」だったと確信している。本日午後3時。党本部で会った武部さんは、「オレはきちんとやるつもりだよ!」と話していた。ある種の「覚悟」を感じた。

 

 選挙で大勝したとたんに、言動をコロコロと変えるベテラン議員がいる。自民党を「融通無碍な」古い体質に戻そうとする政治家がいる。小泉総理が国民に示した約束を反故にしても構わないと思っている国会議員がいる。武部幹事長は、こうした「情治政治」から逃れられない勢力から批判の矢面に立たされている。が、幹事長には、ぜひとも「毅然とした態度」を示してもらいたい。党執行部が「ぶれない」ことが、自民党全体のためになるからだ。




 党本部のエレベーターの中で思った。「武部幹事長の『覚悟』を支えなければならない。仲間に呼びかけよう。」