選挙が終わったから少し本音を書いておこう。実は、岡田克也氏(前民主党代表)ことが嫌いではない。(もちろん、小泉総理のほうがずっと好きだけど。)政治家としてのあの「不器用なまでの」真面目さや、あくまでも政策の中身にこだわる頑なな姿勢には、シンパを感じる部分がある。「政治家と企業の旧来の関係を見直さなければならない。」とか、「政治とカネの癒着を断ち切らねばらない。」といった発言を聞くと、自分と感性が似ているのではないか(ま、むこうは党首なので重みが全然違うけど(笑))と感じることさえあった。自らの発言(約束)に全く責任を持たない(平気で約束を破る)自民党旧世代の政治家より、よっぽど信用出来ると思ってしまう。

 

 来年9月に総裁任期の切れる小泉総理の「続投論」が与党内で持ち上がっている。今回の選挙で国民(有権者)が小泉総理を支持した理由のひとつは、小泉さんが「命がけで」公約(郵政民営化)を実現しようとしたことだと思う。国民はその「覚悟」に共鳴した。小泉総理は、平気でウソをつく「永田町文化」に染まったベテラン政治家とは違う。舌の根も乾かぬうちに「自分の言ったこと」を翻したりしない。選挙後の記者会見(=勝利宣言)でも、「自分の総裁としての任期は来年の9月まで。それ以上は考えていない。」と明言していた。小泉首相が「あの言動は…実はこんな意味だった」などと言って、前言を撤回するような「カッコ悪い」ことをするハズがない。だから、小泉続投は100%ない。そう確信している。

 

 今回の選挙で、小泉総理のリーダーシップは飛躍的に強まった。あと1年、思う存分、構造改革を推進して欲しい。改革に大なたを振るってもらいたい。そこは「戦国武将」のような総理のこと。11月の内閣改造では、必ずポスト小泉の「布石」を打つと思う。小泉改革を継承する「次期総理候補たち」が健全に競争する道筋をつけるに違いない。が、小泉さんは、けっして「院政」をしくようなタイプではない。総理勇退後も、後継首相のやることにいちいち口を挟むような「小姑みたいなこと」はしないだろう。この4年間の小泉内閣の下で、党内ではすでに「財政再建路線」が定着している。小泉総理が生まれ変わるチャンスを与えた「新しい自民党」は(スーパーエース勇退後も)我々がしっかりと継承していくしかない。