先日のレポートで、「現在の参院自民党には、小泉総理の外交政策に関して『山本一太より確信を持って語れる政治家が見当たらない』」という趣旨のことを書いた。これは、外交・安全保障分野において自分より優れた政治家がいないという意味では(もちろん)ない。たとえば、国際政治学者の舛添要一氏や武見敬三氏は、外交分野の知識でも、実績でも、自分を上回っている。(この2人のことは尊敬している。)が、小泉総理の外交政策を、ここまで一貫して支持してきた(=その理由を説明出来る)議員は、残念ながら山本一太以外にいない。確信がなければ本気で「ケンカ」出来るはずがない。そういうことなんです。

 

 本日は衆院選挙の公示日。最初の予定はテレビ出演。午前7時45分から8時30分まで、TBS「朝ズバッ!」の討論コーナーに顔を出した。昨日に引き続き、7党の代表者(すべて参院議員)が登場。社民党の又市征治氏と新党日本の荒井広幸氏は、「テレビ中継」での参加だった。全国各地で仲間が戦っている。野党議員と対峙したら、たとえ1センチでも、後ろに退くわけにはいかない。思ったとおり、「ガチンコ勝負」になった。多少マナーが悪いと言われようが、仕方がない。ガンガン言葉をぶつけ合った。民主党の代表選手は連ほう参院議員。(*漢字がなくてごめんなさい!)先日の「朝まで生テレビ」でも対決したが、なかなか強敵。ケンカの強いタイプだ。

 

 スタジオ生出演の議員に比べ、「中継」で議論に加わった荒井さんと又市さんは、かなり「不利」な状況だった。(*又市議員には、失礼なことをしてしまった。)が、それはやむを得ない。自分だって遊説局長初仕事の日に、睡眠時間を削ってTVスタジオに飛び込んだ。他の日程を犠牲にして出演した政治家が「優位」に立つのは(ある意味で)当然だと思う。

 

 番組終了後、TBS本社ビルまで迎えに来てくれた遊説局のバスに乗り込み、最初の遊説会場(吉祥寺駅前)へ。2カ所目は八王子駅前。その後、神奈川県内6カ所(計8カ所)で開催された総理の街頭遊説に同行した。各会場とも、数千人から1万人近い聴衆が集まっていた。想像していた以上の反響だった。ううむ。寝不足でフラフラする。これ以上は…書けない。明日は東京駅から新幹線に乗り、滋賀県、奈良県、京都府を回る。続きは明日のレポート(書けるだろうか)で。

 

追伸:2年前の衆院選挙に比べ、都市部では明らかに「追い風」が吹いているようだ。が、小泉総理は、この選挙をけして「楽観視」していない。聴衆に向かって手を振りながら、最後まで「厳しい表情」を崩さなかった。この選挙に賭ける首相の「並々ならぬ覚悟」がヒシヒシと伝わってきた。