永田町とは、まさに「生き馬の目を抜くような」世界だ。知らないうちに、党幹部にいろいろなことを吹き込んでいるヤツがいる。(…ようだ。)そう。政治家には、「被害妄想」にならない程度のイマジネーションと、陰で妨害していると分かっていてもニコニコしながらつきあう(*これが苦手なんだけど)「神経の太さ」が必要なんです。(笑)

 

 政界に限らず、権力闘争の世界で心にとめておかねばならない鉄則。それは、「自分の足を引っ張る」人間は、多くの場合、「身近」にいるということだ。(*4年前の参院選挙でもそうだった。)そうかと思うと、遠いと思っていた場所から「思わぬ援軍」がやって来たりして…。政治とは、なんと厳しくて、嫌らしくて、面白いゲームだろう。もう少し文才があれば、政治小説でも書きたいところだ。

 

 さて、本日は終日、東京日程。午前10時から党本部で武部勤幹事長、10時30分から安倍晋三幹事長代理、11時からは総理官邸で飯島秘書官に会った。訪問の目的は、矢面に立って小泉政権を支えている3人のキーパーソンを激励すること。武部幹事長と飯島秘書官には、高崎名物の「必勝ダルマ」(40センチのミニサイズ)を届けた。

 

 午前10時ちょっと前に党本部に到着。10分ほど待って、幹事長室へ。思いっきり「ネアカ」の武部幹事長が、笑顔で迎えてくれた。(*「クールビズ」がやけに似合っていた。) 会うなり、「君は、どんどんメディア(テレビ)に出て発言してくれ!」と言われた。嬉しかった。だいたい、偉い人々から「発言を控えてくれ」と叱られたことはあっても、「思い切り発信してくれ」などと激励されたことは一度もない。(*いかにも、武部さんらしいなと思った。)党の幹事長が、自分の発言を「党にとってプラス」と判断してくれている。選挙の最高責任者である幹事長から「お墨付き」をもらった。選挙選が終わるまで、「遊説局長」として(*チャンスがあれば)自由に、遠慮なく発信させてもらうことにしよう。

 

 「それで、どうかな。選挙区の感じは?」「ハイ、都市部は大多数は郵政民営化支持だと思います。それ以外の地域は半々ですね。」幹事長とこんな会話を交わしながら、実際に選挙区を回って拾った世論や国民のムードについて簡潔に報告した。「37を含むすべての選挙区に賛成派の候補者を立てる」という決意が全く揺らいでいないことを確認した。「ホリエモン」の件も含め、候補者擁立の経緯や現状についても話を聞いた。詳しいことは書かない。が、ひとつ分かったのは、武部幹事長が、「メリット」と「リスク」を十分に計算に入れた上で、様々な判断を下しているということだ。ちなみに、今回の「候補者選定」については、武部幹事長と二階総務局長による党幹部チーム、そして小泉総理と飯島秘書官による官邸チームの「2つのルート」が主導権を発揮している。自分の見る限り、候補者の決定に関してこの4人以外に影響力を行使している人物は存在しない。最終的には小泉総理のふるいを通過する。政治的天才(?)の感覚を信じたい。

 

 「いろいろ批判はあると思いますが、武部幹事長のリーダーシップに感銘を受けました。僭越な言い方ですが、最後まで応援させていただきます。来週から独自の全国応援ツアーに入ります。何か気付いたことがあったら、ご報告を入れますので。」最後にそれだけ言って、幹事長室を後にした。安倍幹事長代理にもチラッと会い、全国応援ツアーの日程を短く説明しておいた。

 

追伸:誤解のないように言っておくが、2回目の「遊説局長」はこちらから希望してなったポストではない。ある日、急に舞い込んできた話だ。が、受けたからには(誰が何と言おうと)全力でやる!!明日(20日)から28日までは、独自の「全国応援ツアー」が待っている。告示前にセットされている総理遊説(4-5回?)については、遊説局長代理の岡田直樹参院議員にお願いした。告示後の12日間は、ぴったりと小泉首相に同行するつもりだ。