郵政法案をめぐる政局の中で、改めて思った。政界のいわゆる「偉い人々」の言うことは信用出来ない。情勢によって、コロコロ態度が変わる。過去の発言や行動に責任を取ろうとしない。都合が悪くなると、後からいちいち「もっともらしい理由」をつけて、正当化しようとする。悪いけど、そんな「安っぽい演出」にはごまかされない。自分は何の肩書きもないマイナーリーグ(参議院)の国会議員だけど、言葉の「約束」を守る政治家でいたいと思う。平気でウソをつく「政治文化」に染まってはいけない。常に自分にそう言い聞かせている。

 

 小泉首相が「解散」に踏み切った翌々日の晩、荒井広幸参院議員と(2人だけで)夕食を食べた。「荒井さん、ステルスにやられたよ!」「イチタ・ヤマモト、迷惑をかけたねえ。」これ以外、政治の話はしなかった。(*議論してもどうせ平行線だ。)小泉改革に関しても、目指すべき日本の姿についても、2人の考え方は根本的に違う。「友情」は続けたいが、(残念ながら)政策や政局でスクラムを組むことは(将来にわたって)ないだろう。

 それはともかく、お互いに「初志を貫いた」という点では、シンパを感じている。郵政法案の攻防は、回りの議員たちの本質を見極める絶好の機会だった。正直言って、「改革派」や「反対派」を標榜する多くの政治家は、実はとても「中途半端」で、「うまく泳ごうとしている」ように見えた。敵・味方に分かれて戦ったが、山本・荒井の目は節穴ではない。「ふうん。荒井さんもそう感じてたんだ。実はオレもそう思ってた。」約2時間、畳の部屋でじっくり話し込んだ。「なんだ、結局、茶坊主ばっかりだな!!」これが2人の結論だった。(笑)

 

 明後日の午前中、党本部に武部幹事長を訪ねることになった。自分が「対抗馬」(というより捨て石)になる可能性はもうない。訪問の目的は武部幹事長を激励すること。ついでに高崎名物の「小さな必勝ダルマ」を届けるつもりだ。

 

 同じ日に官邸の飯島秘書官ともアポを取った。候補者擁立に奔走する多忙な飯島氏の邪魔をしたくない。だから「長居」はしない。「新盆回り」で拾った選挙区(現場)の雰囲気を伝えたいと思う。飯島さんに、ひとつ、どうしても「謝らねばならないこと」もある。

 

追伸:明日は再び選挙区へ。朝から夕方まで、群馬県の衆議院選挙候補者の事務所を回る予定だ。