午後3時30分。都内のカフェでランチのサンドイッチと紅茶を注文した。今日は地元の予定をキャンセルして朝から東京にいる。法案を可決させるために(微力ながら)自分の打てる手はすべて打った。もう矢は残っていない。アプローチした相手から電話も返って来ない。「票読みリスト」をじっと見つめながら「何か新しい繋がりを発見出来ないか」「働きかけるチャンネルが残っていないか」を考えている。

 

 昨日まで数日間、日本テレビの「密着取材」を受けた。「密着」と言ってもミーティングに入れるわけにはいかないし、電話連絡の中身を教えるわけにもいかない。「ほとんど取材になりませんよ」と(断るつもりで)話したが、「それでも構いません。山本さんが法案賛成派として(とにかく動いている)様子をフォローしたいんです」ということだった。ということで、丸3日間、福島県某市長選挙候補者の応援から高崎まつりのセレモニーまで、熱心な記者と行動を共にすることになった。その模様は、今晩6時からの「バンキシャ」で放送される。

 

 本日の「バンキシャ」からは生出演の依頼もあった。が、これも(最初は)断った。採決は僅差の勝負になる。本会議の前日に「過激な発言」をして投票行動に1%でもマイナスの影響があったら困ると思ったからだ。(*ま、そんなに影響力ないか。(笑))が、反対派のリーダーである亀井静香氏が(別のコーナーで?)登場すると聞いて、急遽、出演することに決めた。決戦前日に「小泉改革の意味」や「小泉総理の本心」について説明しておくことは、この法案をプッシュすることに繋がる。(*この役目を果たせる参院議員は、一貫して小泉改革を支持してきた自分しかいない。)しかも、亀井氏の「反対派の主張」だけクローズアップされたのではたまらない。

 

 万一、選挙に突入する場合を考えても、賛成派(改革派)の大儀を出来るかぎり発信しておく必要がある。いざ戦いになった時、自分には「何があっても生き残ってもらわねばならない」大切な仲間がいる。少しでも彼らの戦いに貢献したい。どんなに微力であっても。

 

 午後4時を回った。これから東京の部屋に戻り、同僚議員やジャーナリストと電話で情報交換をやる。緊迫した状況であることは間違いない。が、郵政法案は明日の本会議で(ギリギリの僅差で)きっと可決する。小泉総理の「天運」は消えていない。

 

追伸:

1.今晩から明日の午前中にかけて、水面下で「何らかの動き」(ウルトラC)が出てくる気もするが…気のせいだろうか。

2.河野太郎氏と電話で話した。「選挙準備を全力でやってます!」と言っていた。現場はもう走り始めている。