気がつけば午前零時を回っている。ああ、今日は長い一日だった。採決の後、当選した新人候補を伴って議員会館事務所にやってきた下村博文衆院議員が、「さっきの衆院本会議採決は本当に危なかった。自民党執行部の票読みは甘かった。37名も反対者が出たんだからねえ」と話していた。夕方に党本部で会った安倍幹事長代理も、「ひやっとしたね。反対があんなに出たんだから。ま、オレはかなり厳しいと思ってたんだけど…」とつぶやいていた。菅義偉衆院議員(国対副委員長)とも電話で話をした。菅さんは、「いや、5票差だったよ。否決だと解散になるところだった。」と言っていた。

 

 愛知県の自民党県連会長に就任したばかりの大村秀章衆院議員とも連絡を取った。「いや、ギリギリだったね。山本さん、参議院のほうは、県単位でフォローしていったほうがいい。それが最も効果的だ。」「大村さんとか、太郎ちゃんとか、行動派の県連会長がいるところは、そのアプローチが効くかもしれないけど…ねえ。」総理官邸の飯島秘書官にも電話を入れた。「あ、飯島さん、山本です。大変な戦いでしたが、ご苦労様でした。参議院のほうでは、私も出来るだけのことはします。」「山本先生、すみません。お世話になります。」

 

 郵政法案の攻防は、参議院に舞台を移すことになる。反対派の急先鋒である亀井静香氏が、「第2ラウンドでは(小泉総理を)ノックアウトする」と豪語したそうだ。参議院に来ても、余分なことは一切しないつもりだった。が、ここまできたら、廃案にするわけにはいかない。自分もこの戦いに参戦する。もちろん、独自のゲリラ戦法で。

 

 郵政改革法案は参議院を通過し、今国会で成立する。そう信じている。

 

追伸:本日のHPへのアクセスは、1000近く(正確には960)に達した。別にメディア出演が続いたわけでもないのに。それだけ、今日の「大勝負」に興味を持っている人が多かったということだろう。