昨晩、午後9時30分。野田佳彦衆院議員(民主党国会対策委員長)と「闘論、永田町!」で対峙した。真っ暗なスタジオに椅子が2つ。2人の討論者(政治家)にピンスポットがあたるだけというシンプルなセッティングだ。少し不思議そうな顔をしている野田氏と(いつものように)1対1で向かい合った。スタジオが一瞬暗くなり、トークが始まった。ここからノンストップ。約1時間、政治家論や政治改革について語り合った。今回は議論を闘わせるというより、「野田佳彦」という政治家の生き様や哲学を語ってもらったという感じだろうか。

 

 野田佳彦氏と言えば、すぐに頭に浮かぶのは2002年9月の民主党党首選挙。最大野党の次世代スターである前原誠司氏とのレースを勝ち抜き、若手世代の代表として立候補したことで一躍脚光を浴びた。菅直人前党首を相手に大健闘したことは記憶に新しい。正直言って、あの代表戦まで野田氏のことはほとんど知らなかった。どちらかというと地味な存在だった。現在も国会対策委員長という重職にあるが、その割にはメディア等での露出度は高くない。野田佳彦氏の実像を知っている人は案外少ないと思う。

 

 自分自身も、野田氏とこんなに長く話をするのは初めてだった。演説の名手と言われるだけあって、ひとつひとつの言葉に説得力があった。実に「チャーミングな」人物だ。やはり次世代エースの呼び声高い前原誠司氏や枝野幸男氏(*党は違うが良く知っている)とは、質の違う「オーラ」がある。民主党はこの3人を軸に動いていくだろう。それにしても、野田佳彦氏は自分と同じ47歳。前原氏は42歳(だったと思う)。枝野氏にいたってはまだ30代だ。それに比べて自民党は…。