午後8時30分。会合をひとつパスして早めに帰宅した。夕食は、妻が得意の「焼きそば」を作ってくれるとのこと。ちなみに、関西人は誰でも「焼きそば」と「たこ焼き」が製造出来るらしい。

 

 今日一日を振り返ってみる。朝は8時過ぎに永田町の党本部へ。社会保険庁改革ワーキンググループの会合に飛び込んだ。次のように発言した。「社会保険庁をどう改革するにしても、強制徴収という公権力の行使が伴います。それを考えれば(配られたペーパーにあるように)政府の外局にするか、独立行政法人にするかのどちらかしかないでしょう。この2つしか選択肢がないのは不幸ですが、少なくとも社会保険庁はいったん解体し、独立行政法人として再スタートさせるべきです。外局(年金庁?)にするなどという方策では、とても国民の理解は得られません。どんなに中身を変えようが、(看板の掛け替え)と言われるだけです!」続けて行われた行革推進本部総会でも同様のコメントをしておいた。

 

 午前10時。外交防衛委員会。昼12時過ぎに散会。そのまま、院内の平河クラブ(記者クラブ)に急行し、「真の年金制度改革を進める議員の会」による記者発表に合流した。大村秀章氏、山際大四郎氏とともに(約50名の議員が署名した提言書を示しながら)「現在の議員年金はいったん廃止。その上で(退職金を含めた)新しいシステムを考えるべきだ」と訴えた。

 

 午後から外務官僚、ニューヨークの国連勤務時代の友人、ジャーナリスト等とのミーティングをこなした。午後4時。「社会保険庁を解体し、新しいシステムを創る会」(議員連盟)の幹事会に出席。議員連盟としての提言(案)について議論した。

 

 午後4時30分。昨日に引き続いて行われた「郵政改革に関する合同部会」に顔を出した。いつものように(発言はせず)出席者の意見をじっくり聞いた。午後5時30分。財政投融資と郵政改革についての勉強会。郵政改革の是非について爆論(いいな、この表現)した。午後7時30分。増原義剛衆院議員のパーティー。支持者に囲まれて談笑する本人を発見。ガッチリ握手して会場を出た。

 

 あ、携帯が鳴っている。ロンドンのBBCからだ。中国の反日デモについての取材だな。では、しばらく下手な英語で奮闘します。昨日の特定局長グループとの会話や郵政合同部会の様子など、書きたいことは山ほどあるが、今晩はここで止めておこう。

 

 追伸:

 1.先ほど、世耕弘成氏と電話で話した。郵政改革の展望について意見を交わした。世耕さん、総理はこれ以上は譲歩しないと思うよ。別に「ガチンコ」になったって、いいじゃないですか。

 

 2.先週(4月7日)、第一回の「国家ビジョン創造セミナー」(主催:新世代総理を創る会)を開催した。公開セミナーの最初のゲストは石破茂前防衛庁長官。最初のセミナーということで、司会は自分が務めた。「ポスト小泉の安全保障政策」をテーマにした石破氏のプレゼンテーションは素晴らしかった。(*さすがは史上最強の防衛庁長官。安保政策では自民党随一の論客と言っていいだろう。)「創る会」メンバー(国会議員6名)とのやり取りも、一般参加者との質疑応答も活発だった。なかなかいいスタートが切れたと思う。

 4月下旬には2つの衆院補欠選挙が予定されている。4月中のセミナーはこの1回だけに絞り、後半は東京(有楽町マリオン前)での「街頭キャンペーン」に力を注ぐ。5月は茂木敏充氏と石原伸晃氏がゲストスピーカーとして登場する。すでに日程もセットされた。6月から7月にかけては、野田聖子氏、塩崎恭久氏、中谷元氏に「国家ビジョン」(それぞれの政策)を語ってもらう予定だ。(*具体的な日程が決まり次第、発表します。)

 

 ところで、「新世代総理を創る会」のことを「安倍晋三氏を総理にするための別動隊」だと言う人がいる。念のために言っておくが、それは間違った見方だ。会の趣意書を書いた自分が言うのだから間違いない。国民的な人気から考えれば、安倍晋三氏はすでにポスト小泉の「大本命の一人」になっている。我々の世代の有力な首相候補の一人であることは疑う余地がない。個人的に言うと、安倍さんに「いつか総理になってほしい」と思っていることも事実だ。が、「創る会」は最初から新世代のリーダー候補を決めているわけではない。来年10月のポスト小泉を睨み、これからセミナーや街頭キャンペーンを含む様々な活動を行っていく。そうしたプロセスの中で、世代交代をアピールし、次世代のエースを発掘し、発見し、さらに再認識していこうと考えている。ポスト小泉に名乗りを上げるのは、安倍さんかもしれないし、石原伸晃さんかもしれない。野田聖子さんが初めての女性候補として立つ場合もあれば、塩崎さんや太郎ちゃんが引っ張り出される可能性もある。「なんで私が最初のスピーカーなのかな」などと謙遜していた石破さん自身が「勝負」しなければならないことだってあるだろう。

 

 「国家ビジョン創造セミナー」では、ゲストスピーカーを招いての議論を踏まえ、1年をかけて我々の世代のマニフェスト「日本再活性化プラン(仮称)」を練り上げることにしている。最初に「人ありき」ではなく、我々が考える政策や改革を実現してくれる政治家の下に力を結集するというニュアンスがより強くなっていくだろう。

 

 それはそうと、「新世代総理を創る会」メンバーの会議で、「この政治家を我々の代表にしよう」とか、「本命のゲストはセミナーの最後まで取っておこう」などという相談をしたことは一度もない。「創る会」の事務局長として会議の日程をアレンジし、すべての会合に出席している自分が憶えていないのだから…ない。

 

 3月下旬。朝4時に起きて「国家ビジョン創造セミナー」の企画案を書いた。事務局のメンバーにファックスして目を通してもらった。(*修正はほとんどなかったと思う。)企画の内容は下記のとおり。

 

                     ー記ー                     

       

               「国家ビジョン創造セミナー」企画案

 

 小泉首相の自民党総裁としての任期は来年9月に終了する。我々「新世代総理を創る会」では、いわゆる「ポスト小泉」に向けて、我々の世代が「小泉構造改革の何を引き継ぎ、何を変えていかねばならないのか」「いかなるマニフェストを掲げ、どのようなスケジュールで日本再生のための改革を進めていくべきなのか」について徹底的に議論・研究し、この国の将来像(日本再活性化プラン)を描いていく必要があると強く感じている。それは次世代政治家の真の「使命」を発見する作業に他ならない。

 上記の目的を達成するため、我々は未来の国家像を考える公開セミナー「国家ビジョン創造セミナー」を下記のとおり開催することとした。具体的には、「新世代総理を創る会」のメンバー5名以上の推薦やネット投票を通じて選ばれた次世代の総理候補約20名を1人ずつゲストに招き、各々が考える「この国の将来ビジョン」と「緊急に取り組むべき政策」について語ってもらうという形式の公開セミナーを予定している。セミナー出席者からの質問や意見を踏まえ、各スピーカー(次世代政治家)の取り上げたテーマについて「新世代総理を創る会」メンバーの間で議論を闘わせ、次世代による「日本再活性化プラン」を創りあげるための材料とする。

 我々はこのセミナーのプロセスを通じて、我々の世代の国家ビジョンとポスト小泉時代のマニフェストを内外に発信したいと考えている。同時に、それは、我々の世代の代表となり得る「首相候補」を改めて発見し、発掘し、そして再確認することに繋がると確信している。