日曜日のルーティーンをなぞって、朝の新幹線で選挙区に戻った。弔問や挨拶回りを次々とこなし、夜の列車で再び東京へ。東京駅からタクシーを拾い、そのまま砧のテレビスタジオへ。夜8時過ぎからTBS「島田検定:国民的潜在力テスト」(2時間スペシャル)のスタジオ収録に参加した。ゲストは11名。テレビでお馴染みの芸能人や有名ジャーナリスト、若手起業家等、多彩な顔ぶれだった。

 

 クイズ番組に出演するのは、フジテレビの「クイズ・ミリオネア」以来だ。ミリオネアでは、司会のみのもんた氏の軽妙な喋りに圧倒されながらも、100万円の賞金を獲得した。このお金はすべて(事前の約束どおり)世代交代をアピールするためのキャンペンカー「次世代号」の購入費(というより製造費)に充てた。

 

 子供の頃から、「クイズ」というものが苦手だ。まともに出来たためしがない。昨年は何度かクイズ番組に挑戦してみたものの、「ひどいパフォーマンス」をやってしまった。地元の有権者の反応も賛否両論あった。そういうわけで、クイズ番組への出演は「正解率の低さにショックを受けた妻」から禁止されている。が、今回はその「禁」を破って、顔を出してみることにした。

 

 それにはいくつか理由がある。まず、収録の時間が比較的遅く、地元の日程とバッティングしなかったこと。さらに、PQ「潜在能指数(?)」という耳慣れない能力テストだったこと。IQ(知能指数)ともEQ(情緒力指数)とも違うこのPQテストにチャレンジすることで、自分の隠された能力を発見出来るかもしれないという(甘い)考えがあった。今回のスペシャル版にも顔を見せていた秀才の江田憲司氏(前衆議院議員)が、前回のテストで「最下位になった」という事実にも興味を引かれるものがあった。

 

 加えて、司会の島田紳助氏をはじめ、ゲストの中に「機会があれば、ぜひ一度は話してみたい」と思っていた有名人の名前があった。たとえば「サンデープロジェクト」で時折顔を合わせていた伸介氏には「政治への意欲」について尋ねてみたかったし、同じ「言葉」を武器にしている人間として、彼のトークを生で聞いてみたかった。ジャーナリストの田丸美須々さんとは、これまで一度も話す機会がなかったことに気がついた。若手お笑い芸人の「ドランク・ドラゴン」(*ギャグのセンスは抜群だ)の2人が実際はどんな性格なのかということにも興味があった。韓国女性タレントのユン・ソナさんには「竹島(独島)」の問題について意見を聞いてみたかった。(*結局、チャンスがなかった。くそお!)

 

 結果は、やはり「惨敗」だった。(笑)終わってみると、潜在力テストというよりも、「水平思考」とか「とんちクイズ」に近い気がする。(*あー、また選挙区の支持者から怒られちゃうな!)しかも、途中で回答マシンが故障して、30分以上待たされるというアクシデントのオマケがついた。結局、収録は予定の時間をオーバー。終わったのは午前零時近くだった。(ふう。)が、そのおかげで、ゲストの何人かと直接会話を交わす機会に恵まれた。何度もアポを取って打ち合わせに来た番組スタッフもいい感じだったし、スタジオ内の雰囲気も悪くなかった。ま、「地元の政治活動」でたまったストレスを発散する「楽しいイベント」だったと思えば、テスト結果にガッカリすることもない。

 

 帰りのハイヤーから担当ディレクターに電話を入れた。「あ、山本です。今日はご苦労様でした。なかなか楽しかったですよ。」「いえいえ、遅くまでつきあっていただいて、本当にありがとうございました。」さらにこう言われた。「この番組、4月から週一回のレギュラーになるんです。どうですかねえ、山本さん。月に1回くらいはレギュラー的に来ていただくなんてことは…。」すかさずこう答えた。「いやいや、ありがたいお言葉ですが、遠慮します!(笑)」PQテストを受けるのは、これが最後になるだろう。IQと同様、PQも低いということが分かってしまった。ま、いいか。「EQは高い」と言ってくれる人もいる。人にはそれぞれ強みと弱みがあるものだ。

 

追伸:この「島田検定:国民潜在力テスト」は、4月中旬(4月16日あたり?)の夜にTBS系で放送されるらしい。ところで、ジャーナリストの田丸美須々さんはとても気さくなタイプ。「ドランク・ドラゴン」のツカジ氏は、真面目で、優しい感じがした。