CS番組(朝日ニュースター)として毎週数回放送されている「闘論、永田町!」が、4月から同局のゴールデンタイムに昇格(?)することになった。これまで対決した与野党の次世代政治家は、昨晩の大村秀章氏を含めて17名。自民党の安倍晋三幹事長代理や民主党の枝野幸男氏(元政調会長)にもスタジオに足を運んでもらった。

 

 先日、この番組を担当するプロデューサーと相談して、「闘論、永田町!」のポスターを作った。これがかなりカッコいい。「政治家VS政治家」という大きなタイトル文字の下に(あえて小さな字で)こう書いてある。「この番組には司会者がいません。台本もありません。政治家対政治家。それも次世代を担う若手…。ひたすら政策・信条をぶつけ合います。視聴者のみなさんが、政治家としての資質を見抜いてください。」

 

 ジャーナリストや評論家が政治家をゲスト招いて話を聞くなどというセッティングはどこにでもある。2人の議員が司会者を挟んで議論するという形式の番組にも目新しさはない。たとえば、先日のテレビ朝日「スーパーモーニング」の新コーナーでも、モデレーターの渡辺宣嗣氏のリードで「経済制裁の是非」について民主党の首藤信彦代議士と真っ向勝負した。(*これは意外に新しい感じがした。)

 

 が、「ピンスポットを浴びた2人の政治家が向き合って座り、約1時間ノンストップでひたすら議論を交わす」というスタイルの政治番組は、ディベートの本場である米国でもちょっと見たことがない。しかも、数倍の手間と予算をかけた他の多くの番組を上回る視聴率をマークしているようだ。ううむ。この新しいチャレンジを(たとえ一部でも)何とかこのHP上で見られるように出来ないだろうか。

 

 昼。近く離任する中国大使館の参事官を含む3名の中国外交官とランチを食べた。先の日米閣僚協議(いわゆる2プラス2)について激論になった。「なぜ、日米の戦略目標の中に台湾問題を入れたのか。これは中国の内政問題だ。政府としても強く反発せざる得ない。」「それは台湾問題の平和的解決を求める日米のメッセージだ。中国の軍事部門での透明性が低いことも懸念を生み出している。」胡錦涛政権についても、かなりきわどい議論を交わした。ふむふむ。国会議員になった頃と比べても、中国大使館の雰囲気は大きく変わった。こんなに率直なやり取りが出来るようになった。中国の政治状況や社会情勢の変化が影響していることは間違いない。

 

 もうすぐ午後4時。議員会館事務所でパソコンを操作している。インフルエンザ・ウイルスは完全に退散した。熱い紅茶をもう一杯飲んで、党本部の新憲法起草委員会(地方自治に関する小委員会)に出かけます。

 

追伸:

1.「闘論、永田町!」の次の対戦相手は元警察官僚の葉梨康弘衆院議員。1回生ながら豊富な法律の知識を駆使して、新憲法起草委員会の各小委員会でキラリと光る発言を連発している。討論のテーマはもちろん憲法改正が中心になるだろう。




2.しばらく休止していた自民・民主の有志議員による「新しい政治文化を創る会」がいよいよ本格的に始動する。こんな時期だからこそ、やらねばならない。覚悟の「勇み足」だ。




3.前々回のレポートに、「自分のやり方は間違っていたかもしれない」と書いたら、友人から早速メッセージが届いた。ひとことで言うと、「一太さん、迷わないで!」という激励だった。「間違っていたかも…」と思ったのは、自分のこれまでの政治スタイルについてではない。マネージャーとしての考え方に関わることだ。参院議員としての「新しいビジネスモデル」を創りあげるという決意は全く揺らいでいない。ご心配なく。