大村秀章氏とランチを食べ、再び事務所に戻った。大村さんとは、「新世代総理を創る会」が主催する政治セミナーについて意見を交わした。先日、石原伸晃さんたちが立ち上げた勉強会には大村氏も参加したとのこと。午前中に話したばかりの菅義偉さんも発足会合に出かけたようだ。「山本:ポスト小泉に向けて、いよいよいい流れが出てきた。伸晃さんたちにもどんどん活動してもらいたいよね。」「大村:そうそう、皆がそれぞれいろいろなグループを作って行動すればいいんだ。」

 

 「新世代総理を創る会」のセミナーについては、来週にでも事務局の会議を開き、他のメンバーとよく相談したいと考えている。2月末までに最初の「国会ビジョンを語る集い」(仮称)が開催出来るといいんだけど。大村氏はこう話していた。「伸晃さんたちの会は、ポスト小泉を睨んだ動きという感じじゃないな。政策勉強会だよ。少なくとも自分はそんな感じで参加している。」どんな主旨であろうと、あのメンバーが勉強会を始めたこと自体に発信力があり、そして意味があると思う。

 

 2日前の日経新聞の政治面に「民主の顔へ、個人力」というタイトルの記事が掲載された。新たな野党のトップ像を競う3人ということで、前原誠司氏、枝野幸男氏、そして野田佳彦氏の顔写真が並んでいた。前原さんと枝野さんの顔があったのは(当然のこととはいえ)ちょっと嬉しかった。ここのことろ全く目立たなかった(?)野田佳彦氏が、先般の本会議での「演説」で久々に存在感を示した。自分と同じ年の野田氏のことは、個人的にはよく知らない。が、2年ほど前、「ただものではない!」と感じた瞬間があった。




 2002年の民主党党首選の少し前だったと思う。TBS「筑紫哲也ニュース23」という番組のスタジオで席を並べる機会があった。(*このエピソードは2年前のレポートに書いた憶えがある。)テーマは世代交代で、ゲストは前原誠司氏、野田佳彦氏、渡辺喜美氏、山本一太の4人だった。出演の出番を待つ控え室で、前原氏、野田氏と一緒になった。野田さんに、「40代の2人が党首選挙に名乗りを上げるなんて、民主党ってすごいですね。我が党では考えられないですよ。」と声をかけた。野田氏は笑いながらこう答えた。「いや、今回の前原、野田対決は、(漫画:巨人の星)にたとえて、花形満VS左門豊作だと言われてるんですよ!(笑)」このユーモアセンス、最高でしょう?!




 このHPのレポートでも何度か書いたが、民主党の次世代リーダー最右翼は前原・枝野コンビであると確信している。頭脳明晰でマスクのいい前原氏には「スター性」があるし、枝野氏には「ランクコンシャス」(権威主義)でない気さくさ、柔らかさがある。この2人に野田氏を加えた40代トリオ。次世代自民党が最も警戒しなければならないのは、この3人(いわゆる「前田幸彦」)でしょう。