昨晩は妻とともに大阪に一泊。午前11時過ぎに滞在先のホテルまで足を運んでくれた妻の両親と久々に再会。ホテル内の中華レストランで「飲茶のブランチ」を食べた。ちなみにうちの奥さんは大阪出身。義理の両親(100%ピュア関西人)は大阪に住んでいる。美味しい中華料理をつつきながら、ゆっくり話をすることが出来た。2人とも元気そうだった。義理の父は、「一太さん、これからムーブに出るらしいですな。毎週、見てますよ。自民党の悪口ばっかり言うコメンテーターもおるけどな。」と話していた。へえ。友人の宮崎哲弥氏が、電話で「東京では映らないけど、関西ではメジャーな番組なんだよ!」と力説していたのは本当だったんだな。

 

 午後2時。奥さんと一緒に大阪ABC朝日放送のスタジオへ。番組スタッフとの簡単な打ち合わせの後、午後3時からの「ムーブ」(年末3時間スペシャル)に生出演した。ゲストは、評論家の宮崎哲弥氏をはじめとするレギュラーコメンテーター4名に加え、自民党から山本一太、民主党から前原誠司衆院議員(ネクスト防衛庁長官)という組み合わせだった。約2時間。外交安全保障と年金(国民負担)の問題について議論した。




 イラクへの自衛隊派遣問題については、立場を異にする前原氏とモロにぶつかる場面もあった。が、どんなに激論になっても、前原誠司氏と議論するのは心地がいい。常にピンポイントで的確な反論が返ってくるからだ。民主党の若手議員の中には、ディベートの最中に、自分の存在感(露出度)を高めるために(?)議論のポイントをずらしたり、自分が目立つための姑息な(鼻につく)技を使う政治もいる。前原氏には一切、そういうところがない。攻撃力はあっても、相手を中傷するような攻め方はしない。ちなみに、自分を売り込むことに躍起になっている議員は(余裕がないので)すぐ感情的な表情になる。嫉妬深く、平気で仲間の悪口を言うタイプだ。

 

 出番が終わった後、スタジオの隅で見学していた妻を前原氏に紹介した。国連機関に勤務する妻は、前原代議士と同じ京都大学卒。前原さんの1年後輩にあたる。「どこかで会った気がしますね。」「そういえばそんな気も…」などと会話を交わしていた。奥さんの前原評は、「前原さんて、落ち着いた感じがする。やっぱりリーダーの器よね。」というもの。ふうむ。そう言えば、有事法制の立役者の一人になったあたりから、前原氏には「一種の風格」さえ出てきた気がする。民主党の若手の中で同等の存在感(未来の総理を目指すための条件)を備えた政治家は、前政調会長の枝野幸男氏くらいだろう。なるほど、民主党内で数十名の「前原グループ」が出来るはずだ。

 

 夜の新幹線で東京に戻った。午後10時。テレビのチャンネルを回すと、「TVタックル」(年末スペシャル)を放送している。そうか、オンエアは今晩だった。全くの不完全燃焼に終わった(あまり発言も出来なかった)自分のパフォーマンスをいまさら見る気持ちはしない。妻と2人で改めて夜の街に出かけることにした。

 

 考えてみたら、前原誠司氏とテレビで討論したのは久々のことだ。枝野幸男氏とは、先月、「朝まで生テレビ」と「サンデープロジェクト」で議論を交わす機会があった。前原氏と枝野氏。ポスト岡田を狙う民主党の2人の真のエースと「TVタックル」で対峙することは、これからもないだろう。残念ながら…。




追伸:明日から本格的な「充電」に入る。元旦の2つのテレビ出演(「朝まで生テレビ:年末スペシャル」と「サタデー、ずばっと」)を除き、来年1月3日まで休養を取る。来年からの政治活動についてじっくりと考え、同時に新年のスタートダッシュを可能にするための準備をするつもりだ。レポートは(遠隔操作で?)タイムリーに更新したいと考えているが…うまくいくかどうか。