ソウルから東京に向かう機中でパソコンを開いた。東京まであと約50分。あと30分もするとベルト着用サインが点灯するだろう。

 

 「日韓国会議員フォーラム」では、第一部の「外交・安全保障」のパネルに参加した。が、最後の総合討論では。得意の(?)文化交流についてもしっかりコメントした。シンポジウムの合間を縫って、河野太郎氏と一緒に与野党の若手議員を回った。いくつか、これまでにない収穫があった。出張の中身については改めてレポートします。

 

 ソウルに到着した一昨日の夜、日朝協議で北朝鮮側から手渡された「横田めぐみさん」の遺骨なるものが偽物であることが判明したというニュースが飛び込んできた。翌日のシンポジウムの休憩時間に、会場から安倍幹事長代理の携帯に電話を入れてみた。「あ、安倍代理。韓国からなんですけど。」「え、韓国に行ってるの?」「ええ、政策フォーラムなんですが…ところで、横田めぐみさんの件を受けて、拉致対策本部も動くんですね。」「うん、明日、拉致対策本部の総会を持つ予定なんだ。ちゃんとメッセージ出さないといけないから。」「経済制裁シミュレーション・チームのほうも改めて動かさないといけないですね。」「そうだね。」ああ、今日の拉致対策本部の会合、もう終わっちゃったかなあ。

 

 さて、河野洋平衆院議長は、「韓国で最も有名な(尊敬されている)日本の政治家」と言って差し支えないだろう。そんなこともあって、河野家の長男である太郎氏は、政界入りした時点から韓国内で(特に政治関係者の間で)知名度があった。ましてや、本人が次世代のリーダー候補の一角としてこれだけ活躍しているとなれば(*ああ、いわゆる「先輩バカ」ですね)、なおさら存在感が増すことになる。河野親子の「肝臓移植」のエピソードは、韓国のマスコミでも大きく報じられた。

 

 ネクスト防衛長官である前原誠司氏も、最大野党の若きエース(未来の首相候補)として、隣国の関係者から十分に認知されているようだ。この2人と比較して自分はどうだろうか。ふうむ。政界のマイナーリーグと呼ばれる参議院で、大したポストも先代のボーナスもないことを考えれば、かなり健闘しているほうだろう。が、この2人には(少なくとも韓国政界における注目度では)ちょっとかなわない。この差を埋めるのは、やはり音楽だな(笑)来年の韓国CDデビューが成功すれば、「一般国民レベルの知名度」で、この2人を凌駕出来るかも知れない。

 

 あ、飛行機が降下を始めた。続きは次回のレポートで。