夜は会合が2つ。食事に気をつけているせいか、検査で「問題なし」と言われた胃腸のダメージはかなり回復したようだ。時計の針は午後10時を指している。薄いそば茶をすすりながら、テーブルの上でパソコンを広げた。さあ、今日のレポートを書かねばならない。

 

 本日は午前10時から午後3時まで(昼食を挟んで)4時間の外交防衛委員会が行われた。外務大臣と防衛庁長官を相手に、約20分の質問に立った。外交防衛委員会では久々の質問。日本の対北朝鮮政策について両大臣の見解を質した。

 

 昨日の関係省庁のレク(説明)には、外務省と防衛庁から約20名の若手官僚が議員会館の部屋(山本事務所の2つ奥にある議員応接室)に押し寄せてきた。こんな短い質問のために?? 

 

 2つの省庁の官僚達と言葉を交えながら、その場で質問の内容を考え、同時に内容の事前通告を済ませた。レクの所要時間は40分。委員会質問の準備は、昨晩と今朝、合わせて2時間程度を割いた。ああ、与党の質問はやりがいがない。数年前までは、50分とか、1時間以上の質問なんかもやっていた記憶がある。あの頃は資料を配ったり、チャートを作って委員会室で掲げたり、それこそ徹夜で質問の中身を組み立てた。最近は質問の機会が少ない上に、質疑者になったとしても、時間はせいぜい20分から25分。これじゃあ、全く気合いが入らない。

 

 政治家になって9年。外交・安全保障の分野であれば、20分の質問なんて、いつ、どこで指名されても対応可能だ。外交問題について議論したいことは(常に)山ほどある。それでも、町村外務大臣と(質問通告の細かい中身にこだわらずに)テンポのいいやり取りが出来たのは、ちょっぴり心地よかった。あと、30分もらえれば、もう少し内容の濃い質疑になったはずなんだけど。

 

 午後3時30分。議員会館事務所で某キャリア雑誌の取材。記事のテーマは、人生や仕事を成功に導く「愛嬌(あいきょう)」の力。訪ねてきた2人の女性記者に、「山本さんて、政治家の中では、とても(愛嬌)があるように見えますよ!」などとおだてられ、すっかりその気に。(笑)ご機嫌モードで「人から応援される方法」について自らの経験を語った。最近、ビジネス界でも注目されている「EQ」(感情表現指数?)って、いい言葉だ。山本一太は、「IQ」(知能指数)は低くても、「EQ」はかなりイケてる気がする。

 

追伸:

1.自民党は毎年恒例の「税制改正」のシーズンに突入した。午後2時から30分ほど委員会室を抜け出し(*もちろん筆頭理事の許可をもらって)、党本部7階で開催されていた税制調査会のヒアリングに飛び込んだ。税制調査会長を含む税調幹部の前で、田村憲久衆院議員(厚生労働部会長)が、部会の税制要望を手際よく(猛スピードで)説明していた。40代の田村氏は、政策通で論理的。が、いつもどこかユーモラスなキャラクターだ。ううむ。田村さんも「愛嬌力」あるなあ。




2.自民・民主の若手有志議員による「政治文化を変える会」が、いよいよ再スタートを切る。国会最終日の12月3日、旧メンバーが集まって、新たなグループ(「新しい政治文化を創造する会」なんてどうだろうか?)を発足させる予定だ。




3.ついでに言うと、10月下旬にセットするはずだった「安倍幹事長代理を慰労する会」も、12月中にやることになった。もちろん、政局とは全く関係がない。ましてや、安倍グループの立ち上げでもない。だいたい、安倍幹事長代理が自らそんな動きをするはずがない。有志の若手議員で自発的にニューリーダーの安倍さんを囲む。多忙な幹事長代理を煩わせるのは申し訳ないが、人望があるんだから仕方がない。