午前8時から「国連改革推進議員連盟」の第二回会合。来日中の北岡伸一国連代表部次席大使を招き、安保理改革の現状と展望について語ってもらった。準備にいろいろと不備があったにもかかわらず、30名近い与野党の議員が集まった。安保理改革に関する北岡大使のプレゼンテーションは、とてもタイムリーで情報満載だった。北岡伸一氏が一流のアカデミシャンであることは周知の事実。が、北岡さんには政治的感覚というのがあるし、(*政治、スキなんだな。)外交官としての感度もかなり優れている感じだ。ああ、今日の話、もっと多くの議員に聞かせたかったなー。もちろん、マスコミ関係者にも。

 

 会合には、自民党の代表である安倍幹事長代理が最後まで現れなかった。あの律儀な安倍さんが(しかも民主党の前原代表と公明党の高木代表が揃っているのに)何の連絡もなくドタキャンするはずがない。日程については、先週、携帯電話で本人から直接OKをもらっている。午後3時からの拉致対策本部の会合に出席した安倍氏に一応、こう聞いてみた。「今朝、(国連改革推進議員連盟)の第二回会合をやりました。やはり忙しかったようですね?前原さんと高木さんは来ていたので、残念でした。」安倍さんの返事は、「え、なに。今日やったの。オレ、知らなかったよ!」というものだった。

 

 あれえ、安倍事務所にもちゃんとペーパーを送ったはずなんだけど…が、そこは超多忙な安倍氏のこと。自分が責任を持って再確認(いわゆるリコンファメーション)をしなかったのがいけない。普通の国会議員事務所に務める秘書の(恐らく)何倍も仕事を抱えて奮闘している東京のスタッフの責任にするつもりはない。的確な指示を出せなかったボス(自分)の責任だ。前原さんだって、高木さんだって、忙しいのは同じ。事務局の不注意で、安倍さんにも、他の2人代表にも失礼なことをしてしまった。これじゃあ、幹事長、失格だ。(*反省!)次回の勉強会は、もっときちんとやります。

 

 会合の後で4,5名のジャーナリストに囲まれた。「北岡大使は安保理改革についてどんな展望を示してましたか?」「次はいつやるんですか?」「私も聞きたかったんですけど。」次回の会合では、「国連安保理常任理事国として日本がどんな役割を果たせるのか」について意見を交わすことになっている。次回は議論をオープンにすることも考えたらいいかもしれない。