午後8時。いつも悪巧みをやる赤坂の喫茶レストランで「シーフードカレー」を食べ終わったところだ。熱い紅茶をすすりながら、パソコンのスイッチを入れた。次の会合(午後9時30分)までは、かなり時間がある。部屋に戻っても中途半端なので、ここで食休みをしながら仕事をすることに決めた。書かなければならないメールも、読まなければいけない資料も、嫌というほどたまっている。

 

 さて、午後6時から赤坂プリンスホテルの旧館で行われた石崎岳衆院議員のパーティーに出席。午後7時からの第2部で、「エール」の音頭取りをやってきた。当初は15分の講演を頼まれていたが、会場の雰囲気に合わせて内容を変更した。最後まで残っていた若手の中山康秀衆院議員や西村康稔衆院議員等と一緒にステージにあがり、「石崎がんばれコール」を送った。

 

 パーティーの会場では、いろいろな政治家と遭遇した。まず、遅れて駆けつけてきた武部勤自民党幹事長に、「お久しぶりです。頑張ってください!」と話しかけた。親分肌の武部幹事長は、「おお、君か。またどこかで時間を作るから、一回(食事でも)やろう!」と優しい言葉をかけてくれた。

 

 さらに、中川昭一経済産業大臣とも久々に握手。「大臣、日中間の海洋調査の問題、頑張ってください!」と激励した。さらに今回の改造で抜擢された4つ年下の棚橋泰文科学技術担当大臣とも、こんな会話を交わした。「あ、棚橋さん、頑張ってください!自民党はスターが不足してるんだから、伊藤・棚橋コンビで活躍してもらわないと。」「いやあ、イジメないでくださいよ。私はもう、山本先生のご指導で動きますから。」(*このへりくだったような言い回しが、いわゆる「棚橋節」だ。)「いや、そんな遠慮しないで。思い切ってやってください。応援してますからね!」(*これは本当の気持ちです!)

 

 中川秀直国会対策委員長とも(しばらくぶりに)言葉を交わした。中川さんが帰り際に柔らかい表情でこう言った。「あまり遠慮するなよ!」ううむ。これはどういう意味だろうか。素直に受け取れば、「そのまま思い切って、自分のやり方を貫いていけよ!」と励まされた気もする。少し曲解すると、「遠慮せずに東京でパーティーをやれ。チケットを買ってやるから!」(笑)という意味だったりして。そこは練達の政治家である中川秀直氏のこと。「もう少し大人しくやれよ!!」というメッセージなのかもしれない。いずれにせよ、ちょっぴり嬉しかった。

 

追伸:午後9時過ぎにセットされた会合のメンバーは4人。自民党の水野賢一衆院議員、民主党の枝野幸男衆院議員、そして同じく民主党の福山哲郎参院議員だ。11月のはじめに、自民党と民主党の有志によって改めて再スタートさせる「政治とカネ」の勉強会について相談することになっている。

 もちろん、この会の活動を、与野党でせめぎ合っている政治資金規正法の問題に連動させたり、政局にからめたりする意図は一切ない。以前のレポートにも書いたように、ここで我々の世代が決意と覚悟をもってこの問題に取り組まない限り、「古い政治文化」が再び温存されることになってしまう。新しい政治文化を創ることが、政治とカネのスキャンダルの根を絶つ唯一の方法だ。