イラク国内で、日本人の若者(男性)がイスラム過激派組織を名乗るグループによって拘束された。過激派グループはインターネットの映像を通じ、日本政府が48時間に自衛隊を撤退させないと人質を殺害するという声明を出した。

 

 どんな状況下であっても、日本政府が「人質の救出に全力をあげる」のは当然だ。あらゆるルートを通じて人質解放の方策を探らねばならない。拘束された青年のご家族がどれほど心配していることだろう。が、なぜ、この若者はイラクに足を踏み入れてしまったのか。外務省は何度となくイラクからの退避勧告を出し、イラクに滞在する日本人に退避を強く呼びかけてきた。これだけ危険だと分かっている地域に…どうして??

 

 新潟でまた大きな余震(震度5強)があった。こんな飽食の日本で、十分な水も食料も確保できずに避難所で苦しんでいる被災者がいる。せめて、お年寄りだけでも、安心できる場所に移すことは出来ないだろうか。明日、政府や県の関係者から話を聞いてみよう。

 

追伸:午後1時30分。衆議院議員会館の会議室で「構想日本」が主宰する「政治とカネ」に関する政策ディスカッションに参加した。集まった20名ほどの議員の中で、実質的に議論に参加した自民党議員は(予想通り)自分一人だった。(*野党議員のみだったら「自民党の政治文化」を批判する会になってしまっただろう。)ひとりの国会議員として言えば、「構想日本」のような良質なシンクタンクが、こうした形で「超党派の議論の空間」を提供してくれることはありがたいと思う。が、(これも予想どおり)目新しい論点は何もなかった。

 現実離れしたコメントやカッコいいプレゼンテーションにはもう辟易としている。政治とカネの問題は、我々政治家自身のイニシャティブで解決する以外にない。そのことを再認識した。超党派の勉強会で何十回となくやってきた耳タコの議論を聞きながら、「当事者」であることの苦しみと幸運を同時に噛みしめた。