午前10時の参院本会議で、片山虎之助幹事長が自民党を代表して質問に立った。郵政事業民営化をめぐっては、小泉首相に「党の意向を無視して基本方針を閣議決定した総理のやり方はあまりに性急だ」と批判し、法案の作成・提出にあたっては、「党側と密接に協議しながら進める」よう厳しい注文をつける場面があった。が、北朝鮮外交や年金問題、自らが大臣として取り組んだ三位一体の改革等を網羅した質問は聞きごたえがあった。全体的に中身の濃い、ポイントを外さない代表質問だった。一言一句、自分で書いたに違いない。さすがは参院自民党きっての政策通だ。
おとといの深夜に放送された「アサ秘ジャーナル」を見た。片山幹事長がゲストだった。番組の中で、片山氏が中学生時代に「地元岡山のIQテストで県内ナンバーワンになった」エピソードが紹介されていた。なるほど。あの短気(怒髪天を突くみたいに怒る癖)の理由が分かった。あまりに頭の回転が速いからイライラするんだろうーな。(*後はすごくさっぱりしているんだけど。)あの短気だけは何とかしてもらいたいが、政策と政局(国会対策)の両方をここまでこなす政治家は、参議院ではちょっとお目にかかったことがない。ご迷惑はかけたくないが、近い将来、参院自民党のタイガーと「怒鳴りあうシーン」(*過去にも何度かあった)に遭遇する予感がする。その時はご容赦ください(笑)
午後8時。赤坂の(いつもと違う)カフェで今晩二つ目のミーティングの相手を待っている。が、いっこうに現れない。あれえ?時間と場所を間違えたかな。米国公使公邸での夕食会を途中で抜けてかけつけてきたのに…。怒らない、怒らない。おかげでレポートが一本書けた。遅れてきても「広い心」で許してあげよう。
さて、午後6時30分からの公使主催夕食会には、アフガニスタン支援国会合のために来日した米国政府高官と、英語の堪能な(?)5人の与野党若手政治家が招かれた。他のメンバーは自民党の河野太郎氏、民主党の浅尾慶一郎氏、公明党の上田勇氏と遠山清彦氏だった。浅尾氏の英語はほとんど反則(完全なネイティブ)、河野氏の流暢なイングリッシュも健在だ。英国で博士号を取得した遠山氏のボキャブラリーは豊富だし、ハーバード大学院で修士を終えた上田氏のフレーズにはウイットがある。(*残念ながら、みんな山本一太より英語が上手い。くそう。)
郵政民営化問題や三位一体改革、イラク問題等についてガンガン発言する4人の同僚議員の様子を見ながら、ふと思った。「このメンバーなら、英語の記者会見だって簡単に出来るだろう。日本の政治家のイメージを変えるために、(外国人特派員クラブ)で定期セミナーなんか立ち上げたら面白いんじゃないかな。テーマは、イラク問題か北朝鮮問題??それとも(小泉改革の展望)なんてどうだろうか。」
追伸:午後8時30分になった。待ち人来たらず。少しずつ腹が立ってきた。ううむ。埋め合わせにベトナム料理をご馳走してもらうことにしよう。午後9時からは(やはり赤坂近辺で)今晩3つ目のミーティングが待ち受けている。安倍晋三幹事長代理が「対北朝鮮外交カードを考える会」のメンバーのために一席設けてくれた。心憎い気配りだ。今後の活動についても相談することになるだろう。