昨日の午後5時。衆議院議員会館で、久し振りに民主党の前原誠司衆院議員と会った。10月中に自民・民主・公明の超党派で立ち上げる予定の国連・安保理改革議員連盟の活動方針について相談するためだった。新しい議連の3人の代表の一人である前原氏の意見を踏まえて、今晩中に議員連盟の趣意書を書き直さなければならない。ちなみに、自民党の代表は安倍晋三幹事長代理、公明党の代表は高木陽介衆院議員だ。議員連盟設立の呼びかけ人になってもらう50名(自民20,民主20,公明10)のリストも完成した。

 正式には三人の代表の意見を聞かねばならないが、議連の設立総会には、国連関係の大物ゲストを検討中だ。第2回目は11月中旬。国連代表部の北岡伸一大使に国連改革の展望を語ってもらうことになるだろう。帰り際、前原氏とガッチリ握手をした。「前原さん、今日は久々に会えて嬉しかったですよ!」と言うと、前原氏はニッコリしながら「いや、ボクは山本さんを、よくテレビで見てますから…」と返してきた。(*あのねえ、前原誠司のほうが、山本一太より、ずっと有名だということをお忘れなく(笑))

 

 やはり昨日の午後。民主党の福山哲郎参院議員の議員会館事務所を訪ねた。2年前に自民・民主の若手有志議員18名で作った「新しい政治文化を作る会」の活動を本格的に再スタートさせる件について話し合うためだった。こちらの代表は二人。自民党は山本一太、民主党は枝野幸男衆院議員という組み合わせだ。自民党側の事務局は水野賢一衆院議員、民主党側の事務局は福山哲郎参院議員。特に、この勉強会の活動は、会のHPを企画し、運営までやってくれている福山氏のフットワークによって支えられている面が大きい。

 以前もこのレポートに書いた。古い政治文化そのものを変えない限り、政治資金をめぐるスキャンダルは、これからも後を絶たないだろう。そして、政治とカネの問題を根本から断ち切るためには、古い政治文化に染まっていない若手が党派を超えて立ち上がる以外にはない。こっちの活動も出来れば10月末までに再始動したいと考えている。新たなメンバーを加えて。

 

 国会議員になって9年。自民党が厳しい逆境にある時も、常に自民党議員としてのアイデンティティーを持って発言し、行動してきた。自民党改革の望みは捨てていない。安易な政界再編などは期待していない。が、野党にも「一度じっくり話してみたい」と思う魅力的な次世代政治家はいる。今までも、そしてこれからも、(政党のコードはしっかりと守りながら)「付き合いたい政治家と付き合う」という姿勢は変えないつもりだ。それが出来る自分は、国会議員として、かなり幸運なのかもしれない。